17.最強のパイロット
「即興小説トレーニング」にてお題を頂いて書いております。
お題:最強のパイロット 必須要素:暦
大空を全速力で駆け抜ける。
ありあまるスピードに反して安定感は心もとないが、乗り心地は充分。俺好みの良い機体だ。
さあ、行こう――
試運転と言わんばかりに大袈裟に何回も旋回し、思い通りになるまでコントロール。理想通りの円を描いた後、俺はさらに速度を上げた。
パイロットになって暦十年。始めの頃こそは実力不足も甚だしかったが、いまでは歴戦の猛者にも引けを取らないほど名を上げた。
努力は実を結ぶ。俺の動きは、誰にも止められない。
遥か前方に敵機発見。まだあちらを俺に気づいていない。すぐさまミサイルを発射し撃墜させる。
続いて二機目。今度は相手も俺を捉えており、撃ち合いが始まる。
持ち前の機動力をいかし、相手のミサイルもバルカンも軽々避ける。相手も機敏な動きでこちらの攻撃を避けている。
このままでは埒が明かない。視線誘導に切り替える。
逃がさない。爆破音とともに撃墜。
三機目、特攻に近いほどこちらに迫ってくる。速い、速すぎる。おまけにこちらの動きが読まれている。
万事休すか、このまま俺は撃ち落されてしまうのか……?
まだだ。俺は覚悟を決める。
特攻には特攻を。捨て身には捨て身を。
「うおおおおおおお!」
全速力でお互いが衝突――はせず、俺はぎりぎりのところで敵機をかわし、ありったけの武装を叩き込んでやった。
三機目も、墜落。
他には敵はいない。
「やった、やったぞおおおおお!!」
最高潮の雄叫びを上げる。よし、今日も生き延びた。
これからも俺は負けない。絶対に生き残ってみせる。
俺こそが、最強のパイロットだ――
「はいまた俺の勝ちー、お前ら弱いなあ」
「くっそー、もう一戦!」
「勝ち逃げすんなよ、お前が血反吐吐くまでやってやるからな!」
「かかってきな諸君。俺こそが最強さ!」
モニターの前で勝ち誇る少年と悔しがる少年達の姿。一人はコントローラーを叩き壊しそうだ。
対戦型シューティングゲーム『パイロットバトル』は、発売から十年以上経ったいまでも大人気。
知識がないので取って付けたようなことしか書けてない。
それっぽくなってればいいな。




