134_蓋然性のある独裁者
「即興小説トレーニング」にてお題を頂いて書いております。
お題:蓋然性のある独裁者 必須要素:血液型
独裁者にはA型が多い。
誰かが書いた評論系の本を熟読し、ヨシモリは大いに共感を抱く。
一見大いに誤解させるような一文ではあるが、蓋然性は否めないとヨシモリは考える。かのヒトラーもスターリンもA型であるからだ。
そしてなによりも、いまクラスで牛耳っているガキ大将ヤマモトもA型。彼もまたクラスの独裁者であるとヨシモリは称している。
しかし一つだけ、腑に落ちない点がある。
ヨシモリ自身もA型なのに、独裁どころかヤマモトの腰ぎんちゃくのままだ。
そこでヨシモリは考える。
自分もA型なのだから、ヤマモトのようになれるのでは? と。
本に書かれていることを真に受け、ヨシモリは奮起する。
明日からは俺が絶対者である、と。
「オッレさまに逆らおうなんて、ひゃっくねん早いんだよ!!」
翌日、反旗を翻そうとするヨシモリだったが、あえなくヤマモトにボコされる。
血液型なんてあてにならない。身をもって知ったかと思いきや、放課後新しい本を購入。
A型は繊細に生きることが得意!
そう本の帯に記載されてあったのが、購入理由の一つ。
まだまだ感化されやすいヨシモリであった。
それらしく蓋然性を使用するスタイル。
血液型はあまりあてにならない。




