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126思い出の使命
「即興小説トレーニング」にてお題を頂いて書いております。
お題:思い出の使命 必須要素:離婚
その日、僕らは離婚した。
順風満帆、お互いの両親の関係も円満だと思っていたのに、結婚三年目にして届け出を突き出された。
理由は至って簡単。他に好きな人ができたから。
彼氏彼女のような間柄ならそういうこともあるで納得できていたが、まさか結婚してもそんな理由で別れを告げられるとは思わなかった。
唖然とし、呆然とし、愕然とし、わけのわからない感情でぐちゃぐちゃにされていたが、時間が経つにつれてだんだんと落ち着いていく。
妻から渡された届け出に印を押したときは、もはや何の感情も湧かない。それが妻には不服だったのか、別れ際の最後に「やっぱりあなたはつまらない」と吐かれてしまった。
僕一人だけとなった家の一室で、酒をあおりながらゆっくりとアルバムをめくる。別れたあとにこうして思い出をゆっくりと振り返るのは、ちょっとした使命に近い気がする。
悲しいとか辛いとかの気持ちは一切ない。むしろ、こんなこともあったんだなあとほほ笑ましくなる。
なにがあっても、明日は来る。
僕はアルバムを処分し、明日からの新しい未来のために眠りについた。
無難。
無難か?




