表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/518

109あいつとブランド品

「即興小説トレーニング」にてお題を頂いて書いております。

お題:あいつとブランド品

 猫に小判、豚に真珠と言われるように、いくら高価な物でも所有者によっては何の価値も見いださなくなる。

 それがまさに、あいつとブランド品である。


「この間貰ったバッグ? ああ、犬がおもちゃ代わりにしてるよ」


 聞けば誰でもわかるような高級ブランドのバッグが、あいつのペットによってボロボロだ。

 あいつはけして見せびらからそうとはせず、いつも適当に扱っては汚すか壊すかだ。多分、まともに使ったことはないのかもしれない。


「別にバッグなんてなんでもいいじゃん」


 二千円のリュックサックがあいつの相棒であり、どんなときでもあいつはそれを背負ってやってくる。選んだ理由は、いっぱい物が入るからだ。


「どうしてそんなにブランド品に興味がないんだ?」


 あいつに質問したことがある。あまりの雑な扱いに、あげた奴が可哀想だと思えるくらいだ。


「ブランド品に興味がないっていうか、もらった人に興味がないっていうか?」


 ますます同情する。あいつに恋した奴はいずれも脈無しだったというわけだ。

 そういえばあいつのリュックサック、布地の部分が少し破れていた気がする。


「ほら、硬いもんや重いもん入れまくってたから破れてる。へたしたら中身出るぞ」

「んー、でももったいないしなあ」


 お前がいままで無駄にしたブランド品と比べれば安い物である。

 どうしてこのリュックサックばかりは大事にするのだろう。あいつの誕生日になんとなくプレゼントしただけなのに。


「じゃあ、また新しいの買ってよ」

「俺が?」

「もち。それならまた大事にするから」


 あいつはいまいちよくわからない。

 まあ、俺が買えば大事にするのなら、またプレゼントでもしてやろう。

物の価値云々ではなくその人の価値云々。

あると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ