106.地獄の希望
「即興小説トレーニング」にてお題を頂いて書いております。
お題:地獄の希望 必須要素:学校使用不可
村を焼かれ、家族どころか村の住人全てが死んだ。
ただ一人の少年を除いて。
少年は強くなろうと心に誓った。
村を無くした魔族を葬り去るため、いつか復讐を果たすため――
剣と魔法の栄えた都市部に着いた少年は、まず衣食住を確保した。
宿屋に住み込みで働き、余った時間は鍛錬に励む。
少年は剣を学ぶ。始めはその辺に落ちていた木の枝で構えを取り、一つの素振りで極限の集中を込める。
いつしか木の枝は長剣へと変わり、少しずつ鍛錬も変化が見られていた。
素振りから見取り稽古、稽古から魔物退治、少しずつ実践へと動き、やがて少年は立派な剣士へと昇華した。
少年は魔法を学ぶ。体内に含まれる魔力を具現化させることから始まり、最初こそは小さな球体へと形を作るだけで精一杯。
時が経つにつれ球体はどんどん大きくなり、ついには火や水といった属性を付加させるところまで辿り着いた。
最終的に、少年は剣に魔力を込めることに成功する。
魔力により剣そのものの威力も増大し、一太刀と同時に雷の斬撃を打ち込むことだって可能となった。
突如として、魔族が都市部に攻め込んだ。戦える人間はすぐに応戦し、都市部は戦争へと化す。
当然少年は加勢に出た。長年お世話になった宿屋を、人々を守るために。
今度は負けない。今度は失わせない。
地獄の底から見出した希望が、いま輝くとき。
この「学校使用不可」の必須要素って、
学校が使えないことを本文に入れ込まないといけないのだろうか。




