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未定  作者: イチノセレンカ
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一瀬蓮華(イチノセレンカ)

私が好きな異能力、超能力モノの小説を書いていきたいと思います。


内容は殆ど私が頭の中で描いてきた作品であるため、現実に存在する人物や事柄とは関係がありません。


科学的根拠がない事も書くと思います。


題名はまだ決まっていません。


私自身、オリジナルの小説を書いたことが無いため、文章で稚拙さが目立つと思いますし、ここから書き進めないかもしれません。


文章は推敲もします。


登場人物と作者名が同じなのは今のところ意図はありません。


それでも読んでいただけるようでしたら、嬉しい限りです。

ヒト、とは何なのだろうと時折感じる。




一瀬(イチノセさん?次の授業で使う教科書無くしちゃってさ、教科書、貸してくれない?」


また始まった。


「一瀬さん頭いいでしょ?お~ねがい?」


校則違反レベルであるはずのメイクが施された、自分が可愛いと自負している顔を上目遣いに話しかけてきた。


最初の一回だけは、確かに内容が頭に入っていたから貸した。


そして返ってきた物には、わざとらしい落書きがされていた。


そこで「しまったな」と感じた。




約1週間前に遡り、私はいじめの現場に遭遇した。


正直、いじめている側の人達は関わりたくない人達であった為、適当にごまかしてその場を立ち去ることを考えた。


けれども、いじめられている同級生は私に助けを求める眼差しを向けていた。


その眼差しが無視できないほどのもので、注意をしたところ、次の日からターゲットは私になった。




イチノセレンカが通っている女子校は、簡単に言うと、お金があるか勉学やスポーツ等、何か秀でた才能があれば入学することが出来る。


親が社長である、等の「金」で入ってきた者が「才能」で入ってきた者の分まで授業料などを払う仕組みになっている。


が、故に、見えないところで陰湿ないじめがあった事を、いじめられていた同級生をかばう事で目の当たりにした。


驚くことに、教員の中にその事実を黙認している者もいた。




私が相談した教員は、そのうちの一人であり、私が次のターゲットになったことは瞬く間に広がり、それからは、校内にはいじめに同調する者と、見て見ぬふりをする者の2派になり、全員から身を守る生活となった。






そして、とある日、「能力」が発現した。





いつもと違い、嫌がらせがセクハラにまでなった。


なんとかやり過ごせば良い、そう思っていた。


刹那、


脳細胞が焼けるような感覚とともに、暖房が効いているはずの教室内はいつも以上に、ヒヤリ、とした空気をまとった。


伏し目がちにしていた視線を上げると辺りには、まるで己の心象を具現化させたかの様な、私を中心とした氷壁が出来上がっており、気づいた時には、自宅にいた。


辺りはカーテンも閉め切られているせいで、ぼんやりと自室である事も判ったが、次第に目が慣れ、意識もはっきりとして、学校から帰ってくることも思い出せた。


「蓮華、…調子はどうだ?」


ドアをノックする音の後に、父が少々遠慮がちに尋ねてきた。


「…少しだけど、落ち着いてきた。…今、何時?私が帰ってきてから、どれくらい経ったか、…わかる?」


「帰ってきてからの時間はわからないが、蓮華から連絡をもらったのは午後2時過ぎで、今は午後4時半だ。」


…?連絡?


覚えが無く、携帯電話を確かめてみたら父宛にメールを送信していたが、文字化けしていた。


「滅多に無い事だと思って学校に電話をしてみたら、直ぐに来るよういわれて行ったんだ。色々説明されながら…教室に案内された。」


ヒュッと喉が鳴った。


「ごめんな、蓮華、気づいてやれなくて。」


え?

「どうして?」

私が心配をかけたくなくて言わなかったのに。


「お父さんは、悪くないよ。」


「…、ありがとうな。」


そう、発された言葉からは謝意と感謝がにじみ出ていた。


その後の、約5分の沈黙を遠慮がちに破ったのは父であった。


「…蓮華はあまり知らないかもしれないが、『能力』を持った者がその操作性を身につける為の教育機関があるそうなんだ。そこの代表者から連絡もあって、蓮華が返答してくれるまで色々教えていただいてな、」


父からの提案に無言で頷きながらどうするのが良いか、考えていた。


『能力』を持つ者が自身の『能力』を操作可能にする為の教育機関で、所在故に殆どの者はそこの寮に入っているのだという。


更に義務教育の面で言えば、一定の学習能力があれば授業に出ずにテストを受けて大学院までの卒業資格が得られる。


『能力』の面ではある一定の基準を満たしていれば外で働くことが出来る証明書も出してもらえる、との事だ。


非常に好条件で、どうして今まで知らなかったのか、と疑問に感じてしまう程であったが、

「でも、今すぐには決められないわ。こう言ってしまうのも、おかしいかもしれないけれど、私が『あれ』を出したという実感が未だ無いし、だから『能力』持ったヒトがいるのも信じ切れない」


「うーん、」


その後暫しの静寂後、


「それなら会ってみるか?」


「えっ?」


やだ、これまでで一番素っ頓狂な声を出してしまった。


「どういうこと?」


「いや、お父さんも仕事用の携帯電話でやり取りしていて、此所に来られるそうだ。」


「い、今すぐに?どういう事?」


「ああ、今すぐに来られるみたいで、扉越しになってもかまわないそうだ。」


「…じゃあ、話してみる。」

と、懐疑的になりながらも返答をした、直ぐに


「ええっ?!」

という父の驚く声と、物腰が柔らかそうな挨拶があった。


「こんにちは。この部屋に娘さんがいらっしゃるんですね。」


「あっ、は、はい、そうです、」


父が返事をした後、さっきよりもはっきりした声で呼びかけられた。


「こんにちは、一瀬蓮華さん。私はヨシカワショウです。」


「…、こんにちは。」


「大体はお父様から聞かれたと思いますが、私は我が学園での学びを希望する人達に、その機会を提供する事を目的として開かれた場所です。今、学園にいる子ども達は、皆、能力を操作できるようにしたり、高めたりしていて、それ以外では普段通りの算数や国語のような授業をしています。ここまではどうでしょうか。」


「あ、はい、大丈夫です。」


「では続けますね。学園の特徴を挙げますと、海外の学校のようなスキップ制度があったり、力量が追いついていなければ進級せず、再度履修し直してもらったり、能力の高めることに関しましては模擬戦闘を操作の応用分野で実施する場合があります。何れも、強制はしていませんので、自身のペースで進められます。金銭面に関してはどの方からも教育費等は頂いておりませんが、どうしても、という方からは『募金』の形で頂いております。ただ、募金額が多いからといって成績を良くすることはありません。」


「あ、ああの、」


「はい?早かったですか?」


「いえ、そうではなくて、えっと、そういった事は後からお聞きしたいのですが、その、」


「ゆっくりで構いませよ。」


深呼吸をする。


「本当に、能力者って、いるんですか。」


ここまで話してもらっていて失礼かもしれないと感じたが、それでも聞かなければという思いがあり、思い切って尋ねた。


「勿論です。」


間髪入れずに返事があった。


「そうですよね。お父様は実際ご覧になられていますが、御本人様が見られていないから、疑ってしまいますよね。」


「す、すみません、失礼なことを、」


「いえ、気になさらないでください。蓮華さんがよろしければ、直接お見せできますが、どうしましょうか、扉を開けない状態でお見せしましょうか?」


「あ、はい、お願いします。」

…?扉を開けないまま?能力を?


提案の意図をいまいち飲み込めていなかったが、自分で見たものが嘘でない事を早く知りたい、という好奇心から返事をした。


が、その瞬間、右横の視界で何かが動いた。


幽霊といった類は信じていないが怖いと感じる為、反射的に正面から向き合ってしまったが、更に驚いたのは、


「ろ、廊下?!」


普段は本棚が置いてあるはずの場所には、直径が私の身長くらいの輪が広がり、輪の中には自室前の廊下の景色が現実かと疑う程に、写実的に描かれていた。


好奇心は猫を殺すというのに、私は、本当に廊下に出られると思い、その輪の中に手を伸ばした。


これほどまでに心音が高鳴ることは無かった、これまでの人生。


信じたいのに信じられない、そんなあべこべな気持ち。


思い切って、指の腹から触れた、


「っ!」


はずの景色は絵画でも、鏡像でもなく、そのまま廊下へ出られたのだ。


「こんにちは。」


声の主を見ようと、右を見た。


そこには父と、声の主と思わしき男性がいた。


父は当然驚いており、声の主と思われるヨシカワ ショウは父同様にスーツを着込んでいたが、対照的に落ち着いた不思議な雰囲気を醸し出していた。


「あなたが一瀬蓮華さんですね?」


「あ、はい、」


「この能力は私ではなく、私をここまで連れてきてくれた彼の能力でね、恥ずかしがり屋なもので姿を隠していることはご了承願いたい。」


「彼?」


2人の近くに別の輪が広がっていた。


「彼は学園内でも随一の能力者でね、誰も模擬戦では勝てたことが無い。」


「えぇっ!」

思いの外、大きな声が出たらしく、びっくりしていた父は目を見開いてから豪快に笑い、私も釣られて笑ってしまった。




父母達と相談しあった結果、私は学園に入ることにした。


氷壁を出したのが私とは限らないと、あの状況を鑑みた上でもありえない提言をしたが、ヨシカワ ショウ「先生」から

「あなたが能力者であるかどうかは、体温を測ったり血液を調べたりしたら判ります。」

と、教えてもらった為、その日のうちに学園へ、寮へ入る準備等をした。


検査に関して初めは人体実験のような、残忍な事を想像していたが先生はそんな私を見て、


「検査は至って簡単で、残忍な人体実験のようなことはしませんし、検査方法を見つけるまでの過程では無理な協力を要請した事は無いので、安心してください。ただ、それ故に検証方法がまだ少ないのが欠点ですがねぇ。」


と、やんわりした感じで教えてもらえた。


荷物の移動も、輪をくぐらせるだけだったのでたいした疲労感は無かった。


ただ、父と母との別れが悲しくて少し泣いてしまったが、簡単に帰省することができると言われて涙が引っ込んだ。


「行ってきます」


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