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魔法とスキルは魔窟で覚える

お待たせしました。


次は明日になります(笑)

後以前、前書きに鬱シーンをまとめると書いていたのが反映されていなかったのを修正しています。

 

「はい、では次は強度20でお願いします」

「ん……これで大丈夫?」

「はい、では最後に強度5ですよ、頑張って下さいね」

「5……」


 弱く弱く、アイリスさんと繋いだ手に流してるんだか流してないんだか分からないくらいにそーっと魔力を流す。


「ん、大丈夫ですね、お疲れ様でした」

「これで終わり? もう魔道具使っていい?」

「はい、ここまで出来れば壊したりもしないでしょうから、使って構いませんよ、よく頑張りましたね」


 これで、お風呂に一人で入れる!

 もうみんなに着いてきてもらわなくても大丈夫!


 後、ワープ扉もこれで自分で使えるんだ……。


 みんなホイホイ使ってるのに、僕だけ使えなくてすごい羨ましかったんだよね。


「でも魔道具使う時はやっぱり注意しながらじゃないとダメなんだよね?」

「慣れるまではそうして下さい。何しろユウトさんの魔力強度が桁違いなので、気を抜くと壊してしまいかねないのは変わりませんから」


 むぅ……仕方ないけど、なんか危険人物みたいで納得いかない。

 前にお城の運動場で僕がやらかした事で、ちょっと異常っぽいからと、魔力強度を調べた。


 6800くらい


 と言うのが、僕の魔力強度なんだって。

 一般人の平均、つまり平民の普通が100なんだそう。

 魔術師になるくらいの人で1000くらい。

 2000あったらもう神童で、3000超える人なんて数えるくらいしかいない。

 そこに僕の6800。


 パンチングマシンで、普通にやったら50キロくらいだったとしても、僕が全力でやったら3.5トンくらいになる、みたいな感じらしい。

 平均が50キロなのかは知らないけど、普通に怖い。

 というか、本当に危険人物だね、僕。


 一流な人でもトンの世界なんだから、まぁ、実際はそんな簡単じゃないとは思うけど。

 筋肉と違って魔力には、厳密には限界はないみたいだし。

 ちなみにアリイスさんは2830だそう。

 召喚魔法の理論を組み立てたヒゲのおじいさん、マグダレン導師は3600、イシュカさんは522だって。


 エルフの人だと1000くらいみたいだから、鍛えたのにこれだと、出来損ないなんだと苦笑混じりに教えてくれた。

 それでも、普通の人の5倍なんだから、凄いと思うけど、静かに頭を撫でてくれたイシュカさんを見て何も言えなくなった。


「では、ちゃんと出来るようになりましたから、明日以降に神殿に行きましょうね」

「神殿かぁ……」


 何でも、魔法やスキルなんかは、神殿で貰うみたい。


 というのも、神様がわざわざ授けてくれないみたいで、欲しければ取りに来なさい、というスタンスなんだとか。

 例外は聖痕で、それだけは神様が自分の好みでマーキングしに来るみたい。


 前に、聖痕持ちは10人に一人いるかいないか、って聞いたけど、至高の神様を除けばこっちも10柱いるわけで、バラツキを考えなければ、神様が気に入る人は100人に一人くらいになるね。


 もちろん、神様の好みはあるから、エルフはフェゼット様、ドワーフはオード様、船乗りならアフォス様、雪国の人はデムテア様、とか、そういう傾向はあるみたいだし、偏りはあるそうだけど。


 そう考えると、僕は6柱もあるんだから、えっと、100の100で1万の、100万の、1億の100億の、えっと、1兆……?

 1兆人に一人くらい……?

 地球、何億人だっけ……?

 50億くらい?

 ちょっと数がおっきすぎて、よくわかんないね……。

 ドーム何個分とかと同じで。


 あの数え方って、誰が考えたんだろうね?

 ドーム一個分がそもそもよくわかんないのに。


 なんか変な方向に話行っちゃったけど、まぁ1兆は言い過ぎにしても、なんか、あれ、天文学的な数字ってやつだね。

 リアル世界に一つだけのなんちゃらだよ。


 まぁ、僕の事はなんか異世界だから、いいとして、魔法とかスキルは、そうやって欲しい人が欲しくなった時に必要なものを取りに行く事になるそうなのだ。

 まぁ、欲しくても、魔法の適性と同じで取れない人は取れないみたいだけど、頑張って頑張って、なんか掴めそうって時には大体取れるみたいだから、魔法が欲しくて勉強してる人とかは頻繁に行ったりするみたい。

 スキルは、何となく取れそうな時というのが慣れると分かるみたいなんだけど、僕はどっちもした事ないから、全然わかんない。


 聖痕あると、そこらへんがなんかお得らしいから、僕は明日以降から、教会を巡ってくる事になってる。


 でも……

 なんか、教会の人は変な人多いから、あんまり行きたくない。

 ピエレに案内して貰えたらまだいいんだけど、ピエレは聖女だし、僕は勇者だから、いい気もするけど、まだお披露目が終わってないから、他の人の目を考えるとダメなんだって。

 そこらへんの普通の信者の人じゃダメなのかなぁ……。


「あたくしが着いて行ければ良かったのですけど、あまり勇者様を独り占めしていると思われると、方々に面倒が出ますから、行けないのです。ユウトさん、ごめんなさいね」

「うー……仕方ないけど、大人の人達は、そんなのばっかだよね。……ちなみに、イシュカさんもダメ?」

「申し訳ありません」

「天啓の間に入れるのは、助祭位以上ですから、あたくしの侍女でなかったとしても着いていけないのですよ」

「……他に、僕の知ってる人で、行けそうな人はいるのかな……」

「メイド達はダメですし、ボラ達も助祭位などは持っていなかったと思います」

「ダスランさんは?」

「オルトレート卿はそもそも神に懐疑的ですからね、聞いたことはありませんが、持っていないでしょう」


 じゃあもう、諦めるしかないのかな……。

 何とか、気持ち悪い人じゃないといいんだけど、今まで僕のところに来た人、偉い人の方がしつこくて嫌だったんだよね……。


「ピエレに、誰か案内頼めそうな人お願いするのはダメかな?」

「聖女様にお願いしたら、聖女様が来ると言われると思います」

「で、それはダメだから、お願いも出来ない……んだよね」

「王族の方であれば、司祭位は持っているはずですが、案内となると、あまり顔をお見せにならないコルモ殿下くらいしか無理ですしね」

「……え、コルモ殿下ならいーの?」

「殿下のご予定もありますから、それさえ問題なければ……です」

「じゃあ、頼んでみようかな」

「勇者殿は、コルモ殿下と親しくされていたのですか?」

「あたくしも初耳ですけど……?」


 前にシャロハナ様とお茶会があった時に、僕の事を気にかけてくれてたみたいで、マナリス様の事もあって、引越しの後に何かあれば出来る範囲で力を貸そうって言ってくれたんだよね。


「そのようなやりとりがあったのですか……」

「コルモ殿下らしいと言えばらしいのかもしれませんね。なにせ、神経質……失礼、几帳面な方ですから」

「なんで、コルモ殿下は神経質だって思われちゃってるんだろう……」

「すみません、失言ですから、その、流していただけると……」


 イシュカさんは、結構、あれだよね、毒舌家?

 アイリスさんとかによく済ました顔で酷いこと言ってたりするんだけど、たまに今みたいに口が滑るよね。


「なんにせよ、ユウトさんがお願い出来るのでしたら、殿下にお伺いを立ててみましょう。あたくしの伝手も一応あたりますが、どうしてもファルトゥナ家の傘下になってしまいますから、あまり期待はしないで下さいませ」

「うん、コルモ殿下にも聞いてみるね」

「お嬢様がぼっちでなければ他家に伝手を持てたのですが、申し訳ありません」

「誰がぼっちですか、友人くらいいます!」

「……そうですね」

「ボラさんと凄い仲良しだもんね」

「ほらみなさい、ユウトさんにはちゃんと分かってるんですからね」

「そうですね、ぼっち、ではありませんでしたね、失礼しました」


 と、言うわけで、コルモ殿下にお願いする事になったんだけど、今までの手紙は僕がそういうのが慣れてなかったのと、時間もなくてメノさんがやってくれてたけど、丁度いい機会だからと、ご挨拶に伺いたいですという手紙を書いてみましょうとアイリスさん監修で書く事になった。


「……この季節の事とかいるの……?」

「時節の挨拶を欠かしてはいけません。これは、ユウトさんが礼儀を弁えている事をちゃんとお伝えする意味もありますから」

「この前のお礼はしたんだけど、また、お礼言うの?」

「殿下は王族ですから、必要ないと明言されていないのでしたら、書いておく方が望ましいです。まだ二回目ですから」

「いつがいいとかは何も書かなくていいの?」

「殿下のご予定が優先されますので、こちらからではなく、殿下のご予定をまずはお伺いしましょう。その上でお返事を頂きましたら直近のところは避けるのがマナーです」

「……返信お願いしますって書いちゃダメなの?」

「催促してはいけません。ご予定をお伺いしていますから、返信の必要がある事はわかっていますから」

「…………こんな、感じでいいの……? ホントに?」

「……まぁ、及第点といった所でしょうか。文言は問題ありませんが、やはり文字の美しさは、すぐにはできませんものね」

「もうアイリスさんが書いてくれたらいいと思う」

「ダメですよ、王族の方にこちらから書状を立てるのに代筆などしてはなりません。下手をすると殿下の側近のお怒りを買ってしまいますから」

「なんで、側近の人が出てくるの?」

「殿下の元に届くまでに問題がないかと検閲が入りますから」

「ほ、他の人も読むの!?」

「はい、当然です。殿下が特別に許されている場合を除いて、になりますけれど。ですから、きちんとしないといけないのです」


 もうやだ……


 ちなみに、アイリスさんが、例文ですと書いてくれたやつは、僕にはもう何が言いたいのか分からなかった。

 字は凄い綺麗だったけど。

 なんで、最近僕の先生をしています、みたいな文章が入るんだろうね?


 そうして、ご挨拶したいです。という一文を盛大に盛った超大作は何とか形になった。


 コルモ殿下にはもう絶対手紙書かない。


「殿下から返信が来ましたら、また一緒に練習しましょうね」

「………………」

「お嬢様、今はそっとして上げましょう」


 机につっぷした僕は悪くないと思います。




 誰だよもう、コルモ殿下にお願い出来そうとか言ったばかちんはー!!


という事で、何やらステータス的なあれこれが出てきましたが……

ごちゃごちゃーっと並べるのは好きではないので、折に触れてちょこっと出す感じで行きます(予定)


エニュハはちょっと待ってくださいねっ!

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