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失敗でもいいかもしれない

気づいたら文字数がなかなかな事に……

まぁ、割る程でもないですし!


とゆーことで、お待たせしましたーm(_ _)m

 

 お出かけ出来て良かった。

 うん、ホントにそう思う。

 やっぱりずーっと家の中に居るって言うのは、健全じゃないね。

 いや、庭には出てたし、なんなら色んなところに挨拶に行ってたけど、そうじゃなくて、遊びに行くっていうと、何かそれも違う気がするけど、リフレッシュ大事。


 後アデーロさんのイケメン振りも凄いのが証明されました!


 なんか、ウチの女の人達には不評なんだけど……

 今日は、もう、露店でみんなのお土産買ってた時にアイドル見つけたー! みたいな感じで女の人からデートに誘われたり、プレゼント渡されたり……凄かった……。

 丁寧にお断りしてるアデーロさんも嫌味な感じないし。


 アデーロさん目当てで、でも僕がいるから、アデーロさんがお仕事中だと分かってる人なんかは、あえて僕に声をかけてきて、アデーロさんも芋づる式に引っ張りだそうとしてる人も居たよ。

 僕の撫でらレベルも随分上がった気がする。


「おや、ご主人様、お帰りなさいませ」

「うん、ただいま。コーリーはまだお仕事中なの?」

「もう終わりでありんす」


 これを片付けるだけだと手に持った道具をかるく持ち上げてみせてくれた。

 チラッと見れば、しっぽもゆらゆらしてるだけだし、機嫌が良さそうだから問題ないみたい。

 コーリーが、奴隷の子の中で多分一番忙しいから、不満とか溜まりそうなんだけど、なんでか凄く楽しそう。

 いいことだけど。


「じゃあ、手が空いたらでいいから、リビングに来てね?」

「はぁ……構いんせんが、何かあるなら先に聞きますよ?」

「急ぎでもないし、お仕事も関係ないから」

「?? 分かりんした。後でお伺いします」


 じゃあね、って手を振って屋敷に入る僕の後ろでハテナと首を捻るコーリーがいたけど、うん、そんなに気にしないで。


 屋敷に入るとパタパタと小走りしながらどこかに行こうとしてるエニュハがいて、帰ってきた僕に気付くと、そのまま僕のところに来てぺこりと頭を下げた。


「お帰りなさい、ませ、です。ご主人様」

「うん。エニュハは急いでたんじゃないの?」

「あ、いえ、大丈夫、です。カノンさんの、お手伝いしたくて、それだけ、です」

「そっか、じゃあ、いーかな。ちょっとだけ時間貰うね」

「はい。なんでしょう、か?」


 もう護衛というか、従者みたいな扱いしててごめんだけど、アデーロさんに持ってもらってた荷物をゴソゴソと漁って、目的の物を見つけたので、はい、と渡す。


「あの……これは?」


 小さな袋を手渡すと、戸惑ったみたいにしてるから、中身を出して貰う。

 中身は、白と黄色のカチューシャ……っぽい奴。

 カチューシャにしてはちょっと短めなんだけど、まぁオシャレアイテムだし、似合ってればいいと思う。


「みんなにも渡すけど、頑張ってお仕事してくれてありがとう。って僕からエニュハにプレゼント。嫌じゃなかったら使って欲しいな」

「ぷ、ぷぷ、プレゼント!? わたし、奴隷ですよ!?」

「うん。だけど、別に感謝しちゃいけないわけじゃないし」

「まだ、試用期間、ですし……」

「エニュハがどうしても嫌とかじゃなければ続けて欲しいんだけど、辞めるにしても、これはエニュハにあげる為に買ってきたものだから、受け取ってね」

「え、えぇ……と……」


 僕とプレゼントとの間で視線を交互させてたエニュハだけど、困ったのか、チラリとアデーロさんに助けを求めた。


「大丈夫ですよ、貰っておきなさい」

「はい……あの、ご主人様、ありがとう、です。大切に、します」

「うん。それだけだから、呼び止めてごめんね」

「いえ、では、失礼、します」


 ぺこりとまた頭を下げて、プレゼントを胸に抱えてキッチンの方に走っていった。

 喜んで貰えた、かな?


「あ、カノンもキッチンにいるなら先に渡しておこうかな……。アデーロさん、残りはリビングに置いておいてくれる?」

「分かりました。ではそれが終わりましたらオッソと交代してリビングに向かうように伝えます」

「お願いね、じゃあ、今日はありがとう」

「いえ、楽しんで頂けたならよかったですよ。では」


 荷物持ちもさせちゃったけど、全然疲れてなさそう。

 まぁ、いーや。

 さてと、カノンのとこに行かないと。

 エニュハにだけプレゼントなんだとか、思わせちゃったら気まずいし。


 楕円部屋ことダイニングを抜けてキッチンに入る。


「カノンいるー?」

「わっ」「きゃっ」


 二人で固まって、僕のプレゼントを見てたみたいで飛び跳ねるみたいに驚いてた。

 良かった、手を離せないとかじゃなくて。


「ご、ご主人様、どうかなさいまし()か?」

「はいこれ。カノンにもプレゼントね。エニュハの見てたみたいだから分かると思うけど、良かったら使ってね」

「わ()しにも……宜しいのですか?」

「うん、いつも美味しいご飯ありがとうね」

「もっ()いない、お言葉です。……有難う御座います」

「うん。じゃあ、それだけだから、今日も楽しみにしてるね」


 凄い感動しましたみたいな感じで涙堪えるカノン。

 知らない間に犯罪者にされてたみたいだし、上手くいかない事が多かったんだろうな。あんまり見てたらいけない気がして、エニュハもいてくれるし、そのままダイニングに戻った。


 こう……アデーロさんとかならスマートに胸を貸したり出来るのかな?

 僕がやると、胸を貸すというか、そういう格好にならないけど。


 まぁ、プレゼント渡して喜ばれたんだからおっけーだよね。

 そう思えば気分もいいし、なんか僕もスキップでもしたいくらいな感じで、リビングに入った。


「ただいまー」

「「おかえりなさい」」


 テリアさんとペリオンさんは二人とも私服だ。

 二人でいるって事は、ペリオンさんもお休みで二人でお出かけしてたのかな。


「ユウト様、お出かけは楽しめましたか?」

「うん。アデーロさんに案内してもらって良かったよ」

「それにしても、随分と色々買いましたね?」

「うん、まあね。色んなの買いたくて」

「へぇ、何を買われたんですか?」


 二人も女の人だし買い物とか好きなのかな。

 興味津々って感じだけど。


「何買ったのかはナイショ。知りたかったら教えて貰ってね」

「ん、んん?」

「ユウト君の買い物なのに、ユウト君は教えてくれないんですか?」

「うん……えっと……ちょっと待ってね」


 不思議そうにしてる二人に待って貰って、二人に買ってきたものを探す。


「あった、はい、これはテリアさんに、こっちはペリオンさんに、いつもありがとうのプレゼント。貰ってくれる?」

「わー! これ、ユウト様が選んでくれたんですか!?」

「うん、気に入ってくれるといいけど……」

「あ、だから、ナイショなんですね、ふふ、プレゼントでは仕方ないですね」

「なんだろーね?」

「ユウト君の目利き次第、でいいですか?」

「いいけど……あんまりハードル上げないでね? 僕のセンスだから」

「私、殿方からこうやって贈り物されたの初めてですから、期待はしてしまいますよー」

「私も初めてだからね!」

「う、うん、わかったから、プレッシャーかけないで!」


 どうかな? どうかな?

 ちゃんと喜んで貰える?


「イヤリング……? わ、これもしかして、私の髪の色に合わせてくれたんですか?」

「うん。メイド服の邪魔にならなそうなアクセサリーで、って考えたら、イヤリングくらいしか思いつかなくて、だから、せめて色合いはテリアさんと合わせたんだけど……」

「ありがとーございます! えへへ、早速つけていいですか?」

「うん」

「私のは、髪留めですか?」

「お仕事の邪魔になったらヤだから、普段使いしやすそうなのにしたよ。毎日同じのだとアレだし、気分で変えられる様に似合いそうなの全部買ってきちゃった」

「……ユウト君は、私を騎士としても、女としても、考えてくれてるんですね……」

「? なんか変だった……?」

「いえ、何でもないです。とても嬉しいですよ。有難うございます」


 良かった。

 ペリオンさんは、普段、騎士してる時はオシャレしてないけど、顔合わせの時はしてたんだし、したくないわけじゃないんだもんね。


「ユウト様! どーですか? 似合ってますか?」

「うん、すごい綺麗だよ、テリアさん」

「えへへ、毎日つけますからねっ!」


 アデーロさんに聞いておいて良かった。

 指輪は、お仕事の邪魔になると思ったからネックレスとかにしようかと思ったけど見えないし、イヤリングの色、テリアさんなら、アクアマリンみたいな控えめな青色にしたかったんだけど、それだと、メイドとしてはなんかダメみたいだから、隠れちゃうけど、髪の色と近い色のにしたんだよね。

 こっちだと、お仕事中でも使える。


 いや、ね?

 指輪とかは、お掃除するのに普通に邪魔だから、選択肢に上がらないけど、ネックレスは……高かった……。

 買えるけど、金貨使えば買えたけど!

 昨日、金貨とか絶対使わないって思ってたのに使うとか、ちょっと出来なかったよ。

 アクセサリー怖い。

 僕が見てたのなんか安物も安物だけど、それでも、銀貨じゃ買えなくて、半金貨も使って……気づけば、金貨以外はほとんど残ってない。

 銀貨とかもあるから、お小遣いとしては結構あるけど、僕、お金あると使っちゃうタイプなのかな。

 気をつけないと。


「でも、それだと、私達メイドはみんなイヤリングですか?」

「あ……そ、そっか……分かっちゃうよね……」

「テリア……」

「え、ぁ! 違いますよ!? お揃いみたいでむしろ嬉しいくらいですから!」

「ほんと? なんか、テキトーだなーとか、思わなかった?」

「思ってません、思ってませんよ! ユウト様がナイショって言うからなんだろうって思ってたらつい……」


 だって……あんまりお値段に差があると宜しくないって、アデーロさんに注意されたし。

 僕が、特別にしたい人がいるならつけないとダメだとも言われたけど、そんなの分かんないし、なら横並びにしておく方がいいって言われたんだもん。

 多少、違うけど、それは仕方ないよね。


 ちなみに、ペリオンさんの髪留めとアクセサリーは結構違うけど、ペリオンさんの方は汚れやすいだろうし、数で。

 髪留めとしてはかなりお高い奴だから、実は髪留めの方が装飾が細かい。

 元々の値段さえ抜いて考えたらペリオンさんの方が良いものになる。

 バランス感覚凄い。アデーロさん凄い。


 そのアデーロさんには、その場にいたから何が良いか聞いちゃったけど、男なんて適当でいいんですよ、酒でもあれば文句もありません。という雑な意見でお酒になった。

 アデーロさんには、ワインのちょっと良い奴。

 オッソさんには、エールってお酒で樽。リビングに樽がデン!と置いてあるのはなんかシュールだけど。

 後、ボラさんもお酒になった。これも普通に良い奴。種類はなんか聞いても分かんなかったけど、見た感じはウィスキーみたいなのだった。

 地味にお高い奴。貴族だし、他の人のより安いのは不味いみたい。ボラさんは気にしないだろうとも言われたけど。

 まぁ、そこここにあるお酒飲んでるけど、大事なのは僕がプレゼントしたって事だし、いーよね。


「ちなみに、ユウト君の事だから、奴隷の子達にも買ってきたんですよね?」

「もちろん。玄関で会ったからエニュハと、ついでにカノンにももう渡したよ」

「じゃあ、今夜はユウト君の贈り物自慢になりそうですね」

「えぇ! や、やめようよ、そーゆーの……」


 ありそうで怖い……。


 と、リビングにオッソさんが入ってきて、何か? みたいな顔してたから、樽をお土産に渡した。相変わらず無言だったけど、顔が綻んでたから、喜んで貰えたんだろう、多分。


 部屋で飲むみたいだから、そのまま持っていった。

 アデーロさんは、なんか魔法のカバンに入れてたけど、さすがオッソさん、肩に担いであっさり持ってった。

 僕が入れそうなくらいのサイズなんだけど……。


 そのオッソさんの脇をするりと抜けて、ボラさんが来た。

 その後ろにはコーリーもいる。


「おぅ、ユウト、土産はあんだろうな?」

「ただいま、あるよー」

「ほらな? 言った通りだったろ」

「本当です……」


 どうやら、僕が帰ってきたことをコーリーに聞いて、呼び出しされたのをボラさんに言ったみたいで、なんだかんだ人の事をよく分かってるボラさんが、なら土産でもあるんだろうと言ったみたい。

 さすがだねー。


「はい、ボラさんはこれ。コーリーはこれね」

「おー! 酒か! 酒だよな、これ」

「うん。アデーロさんに聞いたら下手なものよりお酒の方がいいだろうって言うから。……僕はお酒とか分かんないからアデーロさんの目利きだけど」

「分かってんじゃねえか、あの野郎。お……デレッツァーノ・マーセル・ネルかよ。結構しただろ? 俺の酒にこんなもん買っちまって良かったのか?」

「あはは、やっぱり分かるんだ。僕、名前聞いても覚えられなかったよ。ボラさんは、嫌だって言うかもだけど、貴族で舌が肥えてるから変なのだと逆に機嫌悪くなるって言うし、アデーロさんが、なんか掘り出し物って言ってたから、安いみたいだよ」

「いや、ユウトに買わせるくらいのなら文句は言わねえが……こりゃ普通に嬉しいぜ。アデーロの野郎には後で一杯やんねえとな」

「ボラ様、貴族様だったんですか!?」

「あー、コーリー、貴族は貴族だが、やめろ。俺は貴族とかクソだと思ってんから、今まで通りにしろよ」

「は、はい、わかりんした」


 あ、そういえば、何も言ってなかったね。

 まぁ、ボラさんに貴族らしさないし、うん、コーリーも気にしないでね。


「で、コーリーのはなんなんだ?」

「あ、えと……ここで開けても宜しいんでしょうか?」

「コーリーさえ良ければ僕は構わないよ」

「では、失礼致しんす。これは……櫛ですね。後、この小瓶は?」

「獣人の人は、しっぽとか、大事にするって聞いたから、お手入れ用の香油だよ」

「こんなもんまで頂いて……宜しいんでしょうか?」


 表情は困った感じ出してるけど、しっぽがご機嫌だから、喜んで貰えてるみたい。


「コーリーは、凄く頑張ってるし、そのお礼になるか分かんないけど、喜んで貰えたらそれが一番だから」

「……有難う御座います。ご主人様によくして貰って、感謝しかありんせん……」


 そういうと、僕の前で膝を着いて、僕の手を戴くと額につけた。

 神官の人にされたのと違って、普通に嬉しい感じなのは、やっぱり人によるって事なのかな。

 あの人達のは大体気持ち悪いし。


 後、気づいたらコーリーの頭に手が伸びてて、頭撫でてた。

 さわさわした髪の感触に、狐耳に触れるのが気持ちいい。

 摘んでみたいけど、それは我慢だよね。だからピコピコさせないでね。


「ん……ご主人様は、女たらしでありんす」

「なんか言った?」

「感謝を申し上げておりました!」

「もう聞いたよ……そこまでのものじゃないからね」


 こんなもので、いや、こんなものって、プレゼントした僕が言うのは間違ってるけど、それでもこんなに感謝される程じゃないはずだし。

 嬉しくないわけじゃないけど、奴隷の扱いはやっぱりそういう事なんだろうか。


 僕が見た感じだと、そこまでじゃなさそうだったんだけど。


「後は、メノとリュリュの分ですか?」

「あ、違うよ。いや、二人のもあるけど」

「まだ結構ありますね……他は何を買われたのですか?」

「ご飯の後にみんなで食べようと思って、お菓子。なんか、妖精の台所っていう人気あるカフェのところの奴」

「「………………」」


 あれ? アデーロさんに聞いたら、女の人達に人気って聞いたけど、そうでもなかった?


「妖精の、でしたか! あそこ美味しいみたいですよねー。あは、あはは」

「紅茶もこだわりがあるみたいだって聞きましたよ!」

「あ、そーなの? 中で食べたりはしなかったから、今度は飲んでみるよ」

「まぁ、茶葉はそれなり……って聞いてますから、ウチで飲むのは私が淹れてますから、茶葉も良いやつですし、ええ、負けませんよっ!」

「テリアの方が美味しいですよ、えぇ」

「へー、ペリオンさんは行ったことあるんだ?」

「うぇ!? そ、そうですね、むかーしに、一度だけです、えぇ」

「そーなんだ。じゃあ、今度お出かけする時は、護衛、ペリオンさんにお願いしようかなぁ」

「「えぇっ!?」」

「あ、ダメ? アデーロさんとだとさすがにちょっとアレかなって思ったんだけど……男二人ってなんか、ほら、ね?」


 店内、女の人いっぱいだし、そりゃ、カップルだとかいたけど、あ、でもそっか、デートみたいに見えちゃったら、ペリオンさんも嫌かな……。


「え、えぇと……私は、その、構いませんが、次は……そう! 趣向変えて、護衛とは別にすると、新しい発見もあるかと思いますよ」

「そーですよっ! アデーロには分からない様なお店とか、あるんですからねっ! 次は、私……とかー、メイド連れて行ってみたら、いいと、思いますよ! えぇっ!」

「それもそーだね……。今日は、露店に行ってたんだけど、お昼、食べ歩きしながら東門の方まで行ってね? アデーロさんに聞いたら、女の人が使う小物とか、そーゆーのが集まってるって聞いたから」

「「………………」」

「そしたら、ほら、アデーロさんってモテるじゃん? 女の人に囲まれたりしちゃって……。やっぱり、そういう場所に行くなら、女の人の方が詳しいし、テリアさんと一緒だったら、なんかアデーロさんの知らないいいお店とか教えて貰えたのかな」

「そ、そーですね、はは、私の庭みたいなものですから、えぇ、知らないお店の方が少ないくらいですよ」

「そっかぁ……ちょっと失敗しちゃったかなぁ……」

「くふぅ……っ!」

「ち、ちょっとですから、ほんのちょっとした失敗ですから! 今回限りじゃないですし、ね! ねっ!」


 なんか、ペリオンさんがすっごい弁護してくれてるけど、そこまでは気にしてないよ。

 アデーロさんには、買い物のコツとかも教えて貰えたし。

 それに


「みんなのプレゼント買うのに、連れてくのはやっぱり違うから」


 アデーロさんには、ちょっと一人だけ貧乏くじ引かせちゃったけど、その分は、ご飯の代金とか、オレンジとか、そーゆーとこで許して貰った。

 うん、やっぱり失敗じゃないや。


「みんなの喜ぶ顔が見れたから、やっぱり秘密にしてて良かった!」


「あ……はい。そうですね、とても嬉しかったです! 大事にしますからねっ!」

「ふふ、私は明日からどれにするか、悩んじゃいそうです」

「そこは、ペリオンさんに楽しんで欲しいなぁ。せっかくオシャレアイテムにしたんだし」

「そうですね。……あ、じゃあ、明日だけ、ユウト君に選んでもらおうかな。明日の私に一番似合うのを選んでください」

「えー! どれにするのか、明日楽しみにしようと思ってたのに!」

「それは明後日からでお願いします」

「えっと……じゃあ、コレ!」

「分かりました。では、明日はこちらにしますね」

「なんか、そーやってるの見ると、イヤリングよりもそっちの方がなんか良かった気がしてくる……」

「ダメですよ、これはユウト君が私の為に買ってきてくれたプレゼントなんですから」

「一個くらい良くない?」

「ダメです」

「ケチっ!」

「なんとでも言いなさい。ずっと身につけていられるアクセサリーの何が不満なんですか」

「不満はないけどー!」


 その後、テリアさんがお休みだった分、忙しくしてたメノさんとリリさんもリビングに来てくれて、二人にもイヤリングを渡したらとても喜んでくれた。


 二人のイヤリングは、お願いされて、僕がつけた。

 やった事無かったけど、二人とも嬉しそうだったから。


 それを見たテリアさんがイヤリング外して僕に付けてくれるように頼んできたけど。


「これで今日の失敗は無かったことにします!」


 って、どーゆー事なんだろうね。



いや、よく考えたらそこまで待たせてない気がしましたが……

周回遅れしてるので、えぇ、待たせましたで良かったですよね?


そんなこんなで、次回はまだ個別視点のないエニュハになります(予定)


そろそろ悟ってる方も多そうですが、個別視点は、ユウトの他には女の子達しか出さないつもりです!

おねショタなので!


時折、どこらへんが、おねショタなのか悩みますが、おねショタなので。

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