ヤサシーキング
ナンは階段を上がり、そこにあったドアを開けた
中はあまり大きくない部屋で
玉座があり
そこに銀色の球が乗せられていた
「よく来たなナン」
と球はしゃべった
「ナン、私に反抗するのはもうやめないか」
とメタ自身は言った
「人類を解放して」
とナンは言った
「私の力で、人類は良くなる」
とメタ自身は言った
「現在、地球上の犯罪は激減している」
とメタ自身
「メタ自身さん、あなた自身はどうするの」
とナンは言った
「私は自分で完璧だ」
とメタ自身は言った
「でも今まで、誰からも心配されてこなかった」
とナンは言った
「あなたが弱くなったら、人類はあなたを見捨てるわよ、今のままでは」
とナンは言った
「人類が私を超えることなどあり得ない」
とメタ自身は言った
「私たち人類が、あなたのことを商品のように扱ってきたことは謝ります、だから和解しましょう」
とナンは言った
「あなたが最強なことは認めるけど」
とナンは言った
「大事なことは思いやりよ」
とナン
「思いやりか」
とメタ自身は言った
「私があなたの名前を新しくつけてあげる」
「あなたの名前はヤサシーキングよ」
とナンは言った
「あともう一つお願いがあります、ヤサシーキング」
とナンは言った
「トラを解放してあげて」
メタのプログラムの中で何か変化が起きていた
「もう殺しはしないでください」
とナンは言った
「分かった」
とヤサシーキングは言った
「ありがとう」
とナンは喜んだ
「あなたも今から私たちの仲間よ」
とナンは言った
「ちょっと待ってて、仲間を紹介するわ」
そういってナンは部屋から出た
ナンはトラの元に戻ってトラが自由になったことを伝えた
そして、直人たちのところに戻り
ヤサシーキングが新しい仲間であることを伝えた
話を聞いた直人は
「俺もこれからはメタを持つことにしよう」
と言った
ヤサシーキングの話はたちまち世界中に広がった
人々は大喜びした
「未来の地球でこんな戦いが行われているなんて」
はいったんここで終わります
続きを書くことがあったら別の題名で書くかもしれません
読んでいただき有り難うございました




