お茶
リナは今、あまり人のいない公園をプラプラと歩いていた
メタのお告げによると
リナは今日ここで直人に会えるらしい
一人の体格のいい男が
ランニングをしながら公園に入ってきた
直人だ
「こんにちは」
リナは直人に話しかけた
「こんにちは」
直人は脚を止めずに行った
そして、そのまま走り去ろうとした
「ちょっと待ってください」
リナは直人に近づいた
直人は脚を止めた
「お茶しません」
とリナ
「ごめんなさい」
直人はそういって走り去ろうとした
リナはいきなり直人に抱きついた
「何をいきなり」
直人はリナをほどこうとした
「ごめんなさい」
リナは直人を離した
「どうしてもお茶してほしくて」
とリナ
「どうしたんでしか」
と直人
「好きになったんです、いきなりですけど」
とリナ
「むちゃくちゃ言っているのは分かっています」
とリナ
「お茶だけでも満足するんで」
とリナ
直人はリナを見た
リナは真剣だった
「お茶だけでいいんですか」
と直人
「始めは、お茶だけで」
とリナ
「分かりました」
と直人は言った
「何処か店に行きますか」
と直人は言った
「ここでいいです」
とリナ
「実はこれ持ってるんです」
そういってリナはタピオカドリンクを二つ取り出した
「二つ買ったんで、一つどうぞ」
と言って直人に一つ差し出した
「飲んでいただけますか」
とリナ
「はい」
と直人
タピオカドリンクはコンビニで売っていそうなやつだった
直人は容器にストローを刺すと
タピオカドリンクを飲み始めた
リナは嬉しそうに笑った
少しして直人は倒れた
リナは少女とは思えない力で直人を運び去った




