丸四
少し遅れました
「えっ?」
「えっ?って、那久くんよくラノベとか見てるのに分かんないの?」
やべー! 俺が異世界に連れていくとか言っちゃったよ
恥ずかしー!
「那久くん、聞いてる?」
「あ、ああ」
「それで、そろそろ向こうから、呼ばれるから、準備してね!」
「えっ?!マジで!」
すると、下から魔法陣が現れ、光り輝く
「神には、呼ばれなかったけど、あっちの人には呼ばれてるんだよねー」
シャルロッテが、気落ちした様に言う。
「あっ!そうだ、那久くん!この世界に未練とか大丈夫?」
「ああ。俺の過去を知ってると思うけど、こんな世界、クソ喰らえ!」
魔法陣の光が、頂点に達する。
「あっちもさほど変わらないけどね!」
「マジか」
いやー、光で何も見えん。
これって、転移してんのかなー。と、思っていると光が抑まる
すると、そこは、宮殿の様な大きな柱が何本も立っている部屋だった。真ん中には、台座があり、そこに初老の男性が座っていて、近くには、騎士や貴族の様な奴らがいた。
そして、シャルロッテが居なくなり、変わりにクラスメイトや担任が立っていて、残念だった。
そして、玉座に座ってる奴が言った。
「ようこそ、モルデアへ。我は、この国の王、バルギンだ。
君たちは、我が国と人類のために戦って貰う」
分かりましたという様に、皆がうなずく
だが、疑問がある
(我が国のために戦うとは?)
《国王は人類を救うと共に、この国だけが勇者召喚を成功させているので、他国との戦争の兵器にも使おうとしています》
やばいな。このまま、洗脳でもされたらどうしよう
クラスメイト達は死んでもいいけど、シャルロッテは探しにいかないと。
(シャルロッテの居場所は?)
《王の玉座の下の隠し部屋です》
救い出さないと。
でも、マジ不安。