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4日目 講師と新人の楽しいキャンプ(後)

物語の中で日付が変わったので4日目です


4日目 ギルド契約講師と新人冒険者(チート持ち)の場合


真夜中に体を揺さぶられて目を覚ます

「良く寝ていたな、残念だが交代の時間だ。」

「りょかいdえすぅ」

マントを羽織って剣を掴んだらかまどの側に行く、

腰を下ろすとお茶もどきを差し出された。この為に夕方に多めに作ったのか、と感心。

「眠くなったら軽く体を動かしてほぐしておけ。」

と言ってクロウト先生がテントに入って行った。

あ~暇だなぁ~、この森はスライムと野犬以外に危険な生き物は居ないらしいし、どちらも焚火が有れば近づいて来ない。薪にナイフで彫り物でもするかな~・・・

そうだ!

誰も見てなければスマホ使えるんだった。

電波は入らないがバッテリーの心配だけは無いし暇つぶしなら十分だぜ。

とりあえず日記を付けて~っと。

3日分の日記を付けつつ習った事や考えをメモに書き起こす。


時間を忘れて日記とメモを書いていたら空が黒から濃紺色に変わってきた。夜明けが近いって事だろう。

やがて群青、紫紺を経て東の空がオレンジに染まり夜が明けた。

ココが森の中じゃ無ければ御来光が拝めたんだろうが無い物ねだりしても仕方ないな。

そろそろクロウト先生を起こそうかと思ってたら勝手に起きだしてきた、さすがベテラン冒険者は体内時計が正確だわ。


「おはようございますクロウト先生。」

「おはよう、寝落ちせずに朝まで起きていたか?」

「はい辛うじて。」

「こればかりいつまで経っても慣れないヤツは居るしな、パティーの人数が多ければ2人ずつの当番でおしゃべりでもすれば眠気も減るさ。」


夕食と同じメニューの朝食をとったら撤収準備だ


「そういえばテントを朝日のあたる場所に張った意味って何ですか?」

「おっと言い忘れていたな、試しにテントに入ってみろ。」

なんぞや???

と思いつつテントに入って横になると朝日がまぶしくて寝られない

「まぶしいっす!」

「そういう事だ、他にも理由が有るからテントの内側を見てみろ」

「夜露で濡れてますね。」

「朝日が当たれば夜露が乾くのも早くなるから撤収が楽になる、急ぐなら手拭いで拭いてから干せば良いが、もっと急ぐなら濡れたまま畳むんだ。」

「おぉ~なるほど~。」

「日が当たるように広げておいて他の準備を済ませろ。」


とりあえずトイレを済ませて藁縄で尻を拭い(コレは慣れないしチクチクするなw)

穴を埋めて周囲を確認、最後に干していたテントを荷物に纏めて撤収準備完了。


「撤収準備完了です。」

「よし、ついでにスライム倒しながら帰れば飯代の足しになるだろう。」


食糧の分だけ軽くなった荷物を担いで帰り道、スライム程度なら荷物を背負っていても倒せるが核を集めながらってのが面倒だな。困った時はクロウト先生だ。


「戦闘はともかく核集めの度に荷物下ろすのが面倒です!」

「当然だ、ようやく気が付いたのか?」

「えっ?」

「初日の反省が生きていないな、最初から袋をベルトに挟んでおけば済んだだろうに。」

「おぅふ」


道具なんて持ってるだけじゃ役に立たないのね。と反省しつつ町へ向かう。

帰路は町に近づく程に道幅が広くなるので分岐は広い道を選べば間違い無かった。おかげで行きより大幅に短い時間で到着。

ギルドでスライム核の換金と初心者講習の終了を報告して解散となったがクロウト先生に呼び止められる。


「講習の無事終了を祝って昼飯を奢ってやろう、荷物だけ宿に置いてこい。」

「マジっすか、すぐ荷物を置いてきます!!」


そして連れて来られたのが何故か昼間から酒場。

慣れた様子で注文をする所を見るとクロウト先生の行きつけの酒場って感じだ。

そして出てきた料理がホットドックとパンケーキとハンバーグ!!!


「何コレ、この世界にもこんな料理有ったの?」

「いやいや、ココの亡くなった先々代が異世界から来た女性でな。」

「俺の国じゃないけど確かに良く知ってる料理ですよ!」

「そうかそうか、元の料理を私は知らないから同じ味かは保障できない、それでも故郷が懐かしくなったらまた来れば良い。今日のところは遠慮なく食べなさい。」


どうやらココの先々代はアメリカ人っぽいな、ケチャップとピクルスが再現されているし店主は金髪碧眼の典型的な白人の特徴を残している。


そんなこんなでクロウト先生と分かれたら夕方まで時間があるので鍛冶屋へ向かう(既に魔法と解体の件は忘れている)


「こんちゃーっす、持ち運びしやすくて薪割りとかに便利な刃物って有りませんか~?」

「それなら手斧に決まってるだろ!」

「いや、手斧が重くてかさばるから他のを探してるんですよ。」

「大抵の冒険者連中は剣で叩き割ったり、素手でへし折ってるぞ?」

「おぅふ、予想以上にワイルドだった。」

「とりあえずお前のナイフ見せてみろ、それとナイフに足りない要素を言ってみろ。」

「?このナイフっすね。んでこのナイフだと両刃なんで背を押して力が加えられなくて薪割りするには重さも足りない。」

「ふん、それなら新しく作ってやる。このナイフの代りって事だな?」

「そうっすよ、どうせ何本も持ち歩くと重くなるんでコレの代りに使うんです。」

「このナイフと銀貨1枚で作ってやるから明日の昼にまた来い。」

「んじゃ刃の形状はこんな感じで握りは~~~」

「ほぅほぅ良く判ってるじゃねぇか、素材はコレで~~~」


予想以上に盛り上がって話し込んだが明日にはナタとナイフの中間のような物が出来るはずだ。

宿に帰って飯&水浴びしてベットに潜り込んだら一気に眠気が襲ってきた、そういえば夜中からずっと起きてたな~と思いながら夢の世界へ旅立った。


終わり


――――――――――

これにて異世界転移したチート持ちさんの冒険者デビューのお話は終了です。

つたない文章では有りましたがお付き合いありがとうございました。


もし続きを書くなら他の人物に登場してもらって、冒険よりも道具の使用をメインに成るような話にすると思います。

それでは、機会が有ればまたお会いしましょう。

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