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3日目 講師と新人の楽しいキャンプ(前)

道具の使用を描写する為にわざとらしい演出が有りますが仕様です。


3日目 ギルド契約講師と新人冒険者(チート持ち)の場合


コンコン

ドアをノックする音でぼんやりと目を覚ます。

「タナカさん、今日はお出かけって言ってましたよね?」

ドアの向こうから呼びかけが有った。

「おあぉうぁ~う~、いあ行ぃまふぅ~」

「本当に起きてますかぁ~?」

「あいはい、起きました。」

「すぐに朝食が出来ますから食堂まで来てくださいね。」


身支度を整えて昨日そろえた荷物を持ち、1階の食堂へ降りていくと食欲をそそる匂いが漂ってきた。

朝食は少々酸味のある堅いパン(ドイツ風ってヤツか?)、野菜と歯応えの有るスライス肉が入ったスープ、それにサラダっぽい物だ。朝食と一緒に頼んでおいた3食分の保存食も出てきた。


さて準備も整ったしギルドへ行くか


「クロウト先生おはようございます。」

「おはようタナカ、ちゃんと起きれたようだな。」

「宿の人に起こしてもらいましたよ。」

「なんにせよ間に合ったのなら問題は無い、それより荷物は昨日の状態から変わってないか?保存食は持ったか?」

「はい、弁当1食と保存食は2食です。」

「よろしい、それでは東の森で野営訓練を開始する。基本的に昨日教えた通りだからとりあえず1人でやってみろ、やってみても判らなかったり、上手く行かない処は教えよう。」

「了解しました~。それでは東の森の中央付近へ向かいます。」


初日に通った道を辿り東の森へ入る、小道に分岐が有ればベルトポーチから地図を取り出して念入りに確認、何度か小休止でドライフルーツや水を口に入れる。

昼休憩して1時間ほど歩いた頃だろうか、いままで小道を辿っていたが少し広めの空間に出た処でその先には道が無かった・・・どゆこと?


「クロウト先生、この広場は?」

「あぁ、良いルート設定だ。迷わずココに着いたな。ココは毎回新人講習で使用する広場で今夜の野営地点だ。まずは荷物を下ろして周囲の環境を確認して来い。その際に気を付ける点は覚えているか?」

「はい。水場と排水の為の傾斜、汚物穴の予定場所、翌朝の日差しの予想、防御柵の設定位置です。

ですが翌朝の日差しの意味が判りません。」

「良く覚えているな、合格だ。そして日差しについては明日の早朝に教えてやるから、とりあえず朝日が当たる場所にテントを張っておけ。そして防御柵だが森に入れば先輩方の残した柵が有るから参考に見ておくように。では水を飲んだら見回りに行って来い。」


広場を遠くに見ながら周囲を一周し柵と小川と湿った窪地を観察する、窪地は最近土が掛けられた感じだから掘り返すとヤバそうだ。

一通りの観察を終えて広場に戻るとテント設営、かまどは常設の物が有るので今回は作らないで済むな、続けて汚物穴を掘ってそのまま防御柵の補強と薪集め。いや~スコップ超便利ですわ。

途中でダメ出しされる事も無く(ダメでも言わないだけ?)野営準備を終わらせる、掛かった時間は広場に到着してから1時間ちょっとか、コレって夕方まで行動してたらテント張る頃には真っ暗じゃん!

「野営準備完了しました。確認をお願いしま~す。」

「不合格だ。」

「あうち」

「薪の量が足りないし予備の松明を用意してない。水は私が魔法で出しておくから鍋も用意しろ。」


鍋をクロウト先生に渡して枯れ枝を拾いに出かけるも落ちてる枝は拾い尽している。

なるほど、ここでスコップか!

広場に戻って側面にギザギザの付いたスコップとロープを持ちだしてまたお出掛け。

出来るだけ遠くの木から(近くの木は緊急時に備えて残しておく)枝をスコップで切り落とし、長い枝をロープで結んでソリを作り、上に薪を積んで広場に戻った。


「昨日の話をちゃんと聞いていた様だな、そのソリは重たい獲物を運ぶにも使うから覚えておいて損は無いぞ。お前は物覚えが良いし武器の扱いも悪くない、将来が楽しみだ。」

「あざーっす! 薪の量はこんなもんでしょうか?」

「あぁ十分だ、ソリと松明に使う以外は適当な長さに揃えてテントの横にでも積んでおけ。」


細い枝はそのまま手で、太い枝はナイフで切り込みを入れてから体重を掛けて折る、ここで手斧かナタでも欲しい処だが両方とも重量が有るから持ち運びに困るよな~、と思案。

さらに適当に大小の枝を集め、ナイフで刈り集めた草で縛る、ここにランプ油を染み込ませたボロ布を巻いたら松明の完成だ。猪とか仕留めた時は脂肪をランプ油の代りにするらしい。

かまどに小枝を積んだところでクロウト先生が魔法で火を付けた。

実際に魔法を見たのは初めてだ!うおおお魔法すげええええ!!

目を丸くして見ていたら生温かく微笑まれてしまった。

新たに足した太い薪に火が付いたら鍋の水をポットに分け入れてかまどの横に置き、鍋はかまどの上に乗せて調理開始、って言っても保存食の肉と野菜を2人分入れるだけなんだよね。


「今回は1泊なので普通の野菜だが、長期の遠征なら乾燥野菜を仕入れておけよ?」

「なるほどなるほど」

「中型以上の魔物や動物を狙うなら解体も一通り覚えないと収入が下がるぞ。」

「帰ったら魔法と解体の勉強っすね。」


最後に塩とハーブで味を調えてビスケットを齧りながらスープの夕食、野外で食べる粗末な食事が美味しく感じるのは何処の世界でも一緒なんだな~。

食後はポットに(雑貨屋で買った)草の粉末を入れて煮出した液(コレをお茶とは認めない)を小さな樽の様なコップ?ジョッキ?で飲みながらクロウト先生の武勇伝を聞いてキャンプの夜は更けてゆく。


続くよ

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