主人公補正に悩まされています
朝だ、みんなは主人公ならではの朝があると思うだろう…だけど違う、これは言うなれば…
映画やドラマ…アニメで映されてない期間の主人公だと思ってくれ…。
例えば…海外の警察ドラマの6話目を見たとする…7話目は既に1ヶ月後…少し成長してる…とかね
海外の警察官の成長を映すのに一年丸々描写するなんて無理だから。
さて…
主人公は日常に潜んでいて、少しオーラがあるんだ…
周りと違った格好に自信…。
こいつみたいに…サスペンダーにベルトなんて…
現代のカウボーイなんてこいつ以外見ない。
俺もその一人…。
信号機で信号が変わるのを待ってる、みんなもこれは同じなはず…。
男「…(しっかし…暑いなぁ…)」
俺は信号で待ってる間ずっとずっと日に当たっている。
暑がるのも…みんなと同じ…。
キキッ!キィィィィィィ!!!!
男「…(おー…事故った事故った…真横に車来た…)」
これは俺だけ…
今この状況…この場から周り気にせず横断歩道を
渡れるなんて俺だけだろ…。
なんせ俺には目的がある…スーパーへの買い物。
俺は主人公だけど特別何かを食べてたりする訳じゃない…ただみんなと同じ…お菓子が好きな人間…。
しかし…自分でも思う…だらしないんだ、だから俺はうんざりしてる…この主人公補正に…。
だって冴えない主人公の話なんだもん。
さて…ここでみんな思うだろう…主人公ならモテる…
とか…
主人公なら強い…とか…いや…確かに強いのは認める
だが…
女は寄り付かない…ここで主人公補正に気づいた俺の
過去を見せてみよう…ご覧あれ…。
~過去
男「へーい!レイディィィィ!」
はっきりいって終わってる。
~
まぁ…俺の技量不足でもあるんだが…そう考えたのも俺が主人公だからだろ…大体気付いたらやってるんだ…異端な行動は…。
へーい!レイディィィィ!なんて主人公以外が言うなら…なんか視聴者に好かれてるナルシストキャラ
のみ…。
さて、スーパーで俺は何を買うかっていうと…。
絶賛悩み中…
俺は棚を眺めながら悩んでいる…。
ビスケットか…菓子パンか…うーん…
え?太るって?主人公は太らねぇ…ってか俺はまだ
わけぇから
男「…(今日はこれにしよう…)」
ビスケットにクリームが挟まってるタイプのやつ
男「…(あまり食べたことなかったな…)」
主人公ってそうなのかな
レジに行く…。
女性店員「お支払方法はどうされますか?」
男「ハライで」
女性店員「かしこまりました!バーコード失礼しますね~!」
ハライハライ!
女性店員「こちらレシートで~す…ありがとうございました~!」
スマホ < ビンゴチャンス!
男「…(なにがビンゴチャンス!だよ…当たらんくせに…)」
と…みんなと同じ思考をしてる…なんだか主人公っぽくない人生だなぁ…でも…最近になってそれは変わったと思う…。
…
カイト「おい…起きろよー…ター?」
ター「んっ…んっ?すまん…はい…なに…なに…」
スティーブ「学校で寝るなんてな…ちゃんと寝てなかったのか?」
ター「…すまんすまん…で…休み時間何する?」
そう…この"男"リアルライフの主人公…ちなみに…俺…この書いてる俺…ターじゃない…勝手にそれっぽく
代弁してる人なだけ…主観にね…変なやつ?こいつには負ける。
へーい!レイディィィィ!…?あれは俺が勝手に書いただけ…名誉毀損になるのかな…
となかく、こいつがカリスマになるまでの物語が…
リアルライフなんだけど…。
終
ただのリアルライフへの誘導短編。