その2
川の北中学校 6月15日。3年B組教室前廊下。
霊子:ああ、今日も呼んでる。
緑 :また、聞こえたの?
霊子:緑には聞こえないの?ほら。こっちに来て、こっちに来てって、川のほうから声が聞こえてる。私を呼んでるのかな。
緑 :私には、霊感まったくないから、私を呼んでないのは確かだね。
霊子:帰りに川のほうに行かないといけない気がするの。緑、付き合ってよ。
緑 :えー。まあ、市の予選大会で負けちゃってバスケ部引退して暇だから、いいか。
霊子:ありがと!!
川の北中学校近くの大川 6月15日夕刻。
声 :こっちに来て、こっちに来て。
霊子:緑、聞こえたでしょ?大きな声!
緑 :えー。聞こえないよ。
声 :ああ、お前だけ聞こえるんだね。10年間、誰も気が付いてくれなかったのに、やっと。さあ、お前と交代するよ。これで、あの世とやらに行ける。
緑 :あれ?霊子ちゃん、どこ行ったの?おーい!!霊子ちゃーん!
霊子:私は、ここよ。緑、助けて。
緑 :どこ行ったの?おーい!!霊子ちゃーん!
緑の自宅 6月15日夜。
緑母:緑!霊子ちゃんのお母さんよ。霊子ちゃん、まだ帰ってないんですって。緑、知らないかって。
緑 :知らない。。。私は、何も知らない。。。
今朝見たら、ありがたくも25pvだったので、喜んでその2を書きました。pvが一けたになるのが先か、筆者のアイディアが枯渇するのが先か?頑張りまーす!