表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ウワサの怪死事件

「一昨日のニュースを見た?」


「そんな暇があるなら勉強に使うよ。」


「え、果穂が勉強したことある?」


「する訳ないでしょう、ってニュースに何が面白いことある?」


身動き辛いな満員電車の中で隣の女子高生たちが会話している。迷惑する程の音量じゃないので無視した。


「〇〇町◯丁目の路地裏で怪死事件が起こった見た。」


その場所を聞き眠気はちょっと晴れた、なぜならこれから通う予定する僕の通勤ルートの近くにある場所。


「怪死事件ってどういうこと」


「私もよくわからない、死体が不完全みたい。ネットの解説動画では傷口で噛まれた跡が残れてるうわさもあるよ。」


「怖い、もう聞きだくない、今後路地裏に通る時思い出したら責任を取ってよ、もう。」


「果穂は怖いもの苦手なのか?ごめんごめん」


電車は僕が降りる駅に到着するからこれ以上立ち聞くことも終わる。不意に聞いたうわさはちょっと不気味だけど証拠がない以上気に止まることもない。


駅に出ると周りの人たちが先の事件について話してことが多い、いつもなら隣の奴らが言ってることは耳にはいることが滅多にないがさきのうわさのせいで頭が冴えたのか?


野良犬に噛まれでしょう?地縛霊?ただの強盗かも?自殺?他の話題もあるみたいが頭に止まるワードは大抵事件に関連するだけ。


しばらく歩いて現場に通過した。路地裏の入り口が規制線が貼られ、警察たちが中に駆け回る姿が見えた。

死者が出るから当たり前だけど、実際に目に映ると身近くにこんな事件が発生するかなぁと実感した。無性に鼓動が少しだけ高まってきた。


かと言って心にモヤが残る程度な話だけ、世界はその小さいな不協和音に影響するはずが無い。僕が事件現場で見取れるを遅刻の理由にして訳にもいかない。


速足のお陰て遅刻せず会社に着いた、すぐに仕事に入るつもりが同僚たちも怪死事件に着いて雑談している。


「いつも見てる霊異ユーチューバーが一昨日の怪死事件は霊に関わる事件と言っている。なんと20年前同じ場所で似たような事件が起こってって、あることによって霊体が霊力を得て身変わりを探してって。」


よく20年前のこと知ってるなぁと感心したが、真実に混ぜてデタナメを混ぜて、こうやって真実に嘘を重ねより酷くウワサを生み出すことは好きじゃない。社会人になったから内心でも自分の気持ちが素直にならないみたい、嫌い、大嫌い。


月曜なのに珍しく残業ことなく定時退社を迎える。


「これから飲み会ある、一緒に行こう。」


せっかくな定時退社を飲み会?する訳ないでしょうと内心の言葉を飲み込み上司に快諾した。


「「「「「お疲れ!乾杯!」」」」

そう言って手に持つ生ビールを飲み干した。飲み会はしたくないが飲む自体は好き、すぐ追加注文する。


「朝に言ってたあの霊異ユージューバーが新動画アップしたよ例の怪死事件の。ってね、20年前の被害者の旦那さんは彼女が浮気と思い込んで彼女が言ってる事なに一つも信じない、最後にあの路地裏で殺されてた。」


「おいおい、仕事中ユーチューブを見るなよ。」


「ひぃどいぃ、私はそんな事すると思う?ランチ時間で見たよ。」


「男の嫉妬心は恐ろしい。」


「なんで俺を見るの?個別事件、個別事件。世の中の男を全員サイコパスじゃないぞ。」


話はその怪死事件をメインにして進んでる中聞く側に徹する僕はすでに5杯目を干して。


飲み会が終わった後、各々自宅に帰ると。


ばかばかしい、単なる死亡事件を嘘を加味してくだらないウワサをばら撒いて。人の不幸をネタにし何か面白い?


いつもの僕ならそれを無視して直接家に帰るはず、だが酔ってるせいで変なアイデアが脳内に芽生えた。証明してやると僕はあの裏路地へ行くことを決めた。


入り口はまだ規制線が張っているが中は誰もいなかった。僕は規制線を越え中に入れた。


直後寒気がせなかに走った、突然な寒気で目が大きく開くと一人の女性が映った。昭和を感じる真っ赤な服を着て、前髪は目を隠してるが寂しさは隠せなかった。触れると消える見たに儚く。


「すいません」


僕が声をかけると、彼女はゆっくりと頭が僕に向く。

すると前髪の隙間に彼女の目を...


足が力を抜く床に倒れ、汗が全身を濡らし震えが止まらない。


その目が、その目が赤い涙が流れている、

ゆっくりとゆっくりと僕の方に歩いている。


「トクントクン」

何もできない僕は心臓が無駄にフル稼働している音がはっきりと聞こえる。


最後の足掻きを言えないが辛うじて手で出口に逃げようと動くと彼女の左腕が床に落ちたそして右足も切れたように倒した


『だずげぇぇでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

この世な生き物とは思えない声で叫んでいる彼女は手で僕の方に這う。


その恐ろしい姿を逸らすことも瞬くこともできなかった。


『だだだだだだっだあっだだだだ』


突然彼女は手が止まった、僕は少しだけ安堵を感じた。そして止まった原因が悟った。

吐いた、食道が焼けるように痛かった。目の前に広かるその景色があまり酷かった。彼女が倒した直後腹から内臓が流れている。


死ぬ、助けて。誰が、誰がたすけてください。何もするからだからお願い


止まっている彼女をただただ見つめている僕に更なる歪な光景が待っている。


『________________』

断末魔すらできなかったまま頭が真二つに割ける彼女は屍のように沈黙した。


失禁した僕は意識が途切れる。



後日そこで倒れた僕は酔っ払いと扱い、警察に警告しただけ。


家に帰った後すぐに同僚が言った霊異ユーチューバーのチャンネルを視聴する


20年前死んだ女性があの夜僕が見たあの女性の死に方と同じだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ