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幼いブルドラが足をばたつかせ、狂ったように拳を振りまわした。


だが周りを囲う男たちには届かない。


強風に打ちつけられる板のように、簡易ベットが大きな音をたてた。


無理やりに押さえつけられている状態。


幼いブルドラが息を吸いこむと、ゴホゴホと咳きこんだ。


助けを呼ばなければと思うが、喉がつまったようになって声が出ない。


いや、助けを呼ぼうが誰も来ることはない。


今度は両腕を後ろにねじりあげられ、ベットにうつ伏せに押し倒された。


横にまわった男の一人かが、少女の腰を膝で押さえつけている。


身動きもできない。


男の肌の冷たさが、刃物のように彼女の体温を下げる。


締めつけられたような喉から、幼いブルドラはようやくか細い声を絞りだす。


「やッ……やだぁ……」


なにかが動いた。


チィーッというかすかな金属音。


ジッパーを開ける音だ。


「!?…………」


少女の顔に、鋼鉄のようにこわばったものが押しつけられる。


むせるような異臭をまとった、重量感のある肉塊。


ごつごつと青筋を立て、熱気を放っている。


はちきれんほどに膨らんだ男根。


欲望に震えるモノは、今か今かと脈打っている。


男性器を出し、せせら笑う男たち。


その異様な姿を見たブルドラはその場に屈しながら思う。


なんでこんなことを。


どうしてこんな仕打ちをと。


だが、どうすることもできないのだ。


猛り立つ先端が、幼いブルドラの陰部を割って侵入してこようとする。


「やッ! いやぁぁぁッ!!」


下半身に男の男根と睾丸が当たったが、幼いブルドラはその感触を汚らわしがっている余裕などない。


苦痛に満ちた呻き声を出し、ただ泣き叫ぶだけだ。


泣き声を聞くたびに嗜虐心(しぎゃくしん)が刺激され、男たちのモノがさらに硬直する。


「ひぐッ!? いたい! いたいよッ! やめ、やめてぇぇぇッ!」


乾いた陰部は貫かれ、ブルドラは痛みと恐怖で暴れた。


だが、そこから串刺しにされた少女に、次々と肉塊が突き付けられていく。


まるで擬似性交用の人形にでもされたかのように扱われ、男根が突き刺さったまま強引に態勢を変えられる。


まずは口を塞がれ、次に尻の穴を指で弄られてから、ずぶりと刺し込まれる。


幼いブルドラは足の指先まで反らしていた。


それから男たちは、幼いブルドラの中に精を放ち、()わる()わる彼女を凌辱し続けた。


「こんなの……嘘だ……。僕は……連合国に救われて……軍警察に……」


その光景を認めたくないのか。


目の色を失っていたブルドラは、呻くように言葉を吐き続けていた。


そんな彼女に、そっと手が触れる。


「酷いわよね。でもね、これが現実なの」


それは、白衣姿の妙齢の女性――ドクター·ジェーシーだった。


ジェーシーはブルドラに優しく言う。


この後にブルドラはジェーシーに救い出され、ブレインズへとなった。


だが、メディスンの率いた部隊の襲撃に遭い、あなたを奪われてしまったと。


「そこであなたは記憶を消されたの。連合国への恨みを忘れるようにね」


「そ、そんな……。それは、メディスン班長が私のためを思ってやった処置だと……」


「いえ残念だけど、それは嘘よ。ねえ、思い出して。私はあなたの母親。あなたの味方は私だけなの」


ジェーシーはそう言うと、放心状態のブルドラを包み込むように抱きしめた。

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