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恋をする  作者: 喜楽直人
4/26

小遣い値上げ希望します



「わぁ、素敵」


 並んで歩いていた妻が足を止めた。

 その視線の先にあった物は、ショーウィンドウに飾られている真珠のアクセサリーコレクションだった。


 虹色っぽいもの、金属めいた黄金色、黒というか鈍色をしているもの、ピンク色に、淡いブルーに、純白。


「へぇ。真珠っていろんな色があるんだな」

「そうねぇ。成人式の時に、おばあちゃんが買ってくれたものしか持ってないから。私も知らなかったわ。色とりどりあって、綺麗ねぇ」


 そういえば妻へアクセサリーを贈ったのは、結婚指輪だけだったかもしれないとふと気づく。


 大粒のそれらはどの色の真珠も確かに綺麗だったが、どれもこれも、値札に並んでいる0の数の多さに恐れおののく。


「いつか買ってね」


 期待しないで待ってるわと笑って妻が歩き出す。


 真珠婚っていつだっけ、とスマホを取り出す。

 そうか、結婚三十周年記念なんだな。



 今から小遣い貯めればギリ買えるか。




7月11日は真珠記念日なんだそうですぞ





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