2/26
恋人の日
休日のお出掛け。
車の助手席から眺める窓の外を、見覚えのある風景が流れていく。
「ねぇ、ここってさ。昔、道に迷って入り込んだ場所じゃないか?」
運転席で夫が小さな声で笑ってる。
「私も。今そういおうと思ってた」
あの頃、私の定位置はバイクの後部座席だった。
カーナビもないし、地図をみても今いる場所がわからなくて。
結局、コンビニで道を聞いて戻った。
今、後部座席には子供が寝てる。
今だけ少しだけ、ふたり恋人に戻ろう。
休日のお出掛け。
車の助手席から眺める窓の外を、見覚えのある風景が流れていく。
「ねぇ、ここってさ。昔、道に迷って入り込んだ場所じゃないか?」
運転席で夫が小さな声で笑ってる。
「私も。今そういおうと思ってた」
あの頃、私の定位置はバイクの後部座席だった。
カーナビもないし、地図をみても今いる場所がわからなくて。
結局、コンビニで道を聞いて戻った。
今、後部座席には子供が寝てる。
今だけ少しだけ、ふたり恋人に戻ろう。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。