表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋をする  作者: 喜楽直人
1/26

キスの日



 鏡に向かって「むぅ」と吠える。

 目尻に小皺が増えてきた。

 引っ張っても駄目で、鏡に写る角度を変えても消えなくて思わずため息が漏れる。


「笑い皴、可愛いじゃん」

 ぐっと後ろから抱き着かれて、肘で押しのけようとするんだけれど、ぐいぐい抱き着かれた。


「もう。私は気になるの。揶揄わないでよ」


 新しい美容液でも買ってくるべきだろうか。

 瀬戸際とか手遅れという単語が頭をよぎるも、私のこれからの人生で、今が一番若いのだ。今からでも始めるべきだ。うん。

 手入れを面倒臭がっている場合ではない気がする。


 鏡が大きな手でよけられ、視界が暗くなったな、と思ったのは一瞬だった。



 ちゅ。



「唇に刺激を与えると、女性ホルモンがたくさん出て、皺とか消えるんだってさ」


 いっぱいしようね、と笑った顔に。


 私は、何度目かもわからない恋をする。



 


昨年?のキスの日にTwitterで上げたお話が見つからなくなったので、うろ覚えで書き直してみました。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ