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なろうラジオ大賞3

密室の館の連続殺人

掲載日:2021/12/08

 俺は探偵だ。

 依頼を受けて森の奥にある謎の洋館に来ている。


 この館で連続殺人が行われるとの予告がなされた。

 それを止めるのが俺の役目だ。


「では、案内をお願いします」


 俺は爆乳美女のステイシーに声をかける。

 彼女が今回の依頼人。


「どうぞ、こちらへ」


 ステイシーはゆっくりと玄関の扉を開ける。


 中に入ると、うむ。

 それっぽい洋館のエントランスだ。

 雰囲気あるなー!


「皆様は?」

「大ホールにてお待ちです」


 ステイシーは大ホールへ続く扉を開ける。

 するとそこには――。


 血を吐いてテーブルに伏せる男性!

 背中にナイフが刺さって床に倒れる女性!

 ツボに頭から突っ込んでスケキヨ状態の人!

 縄で縛られて吊るされた全裸のおっさん(死)!


「みんな死んでんじゃねぇかああああ!」

「あっ、ちなみに犯人は私です」

「お前かああああ!」


 あっさり白状したステイシー。


「あの……どうやって?」

「一人ずつこの部屋へ呼んで殺しました。

 まず、女の人をナイフでグサリ。

 執事を呼び出して驚いている隙に後ろから絞殺。

 死体はそのままツボの中へ。

 男性はあらかじめ毒を飲ませて、

 ここの部屋で死ぬように時間調整しました」

「器用だな⁉ 吊るされてるおっさんは⁉」

「一人で行為を楽しんで勝手に死んでました」

「おっさああああああん!」


 一瞬でトリックも判明した。


「まぁいい、お前を連れて帰って警察に突き出す」

「ええ、どうぞ」

「……?」


 やけに落ち着いたステイシーに疑問を感じながらも、俺は洋館を出て……。


「あっ……あれ?」


 入り口には鍵がかかっていた。


「開かないんだけど?」

「だってこの洋館、密室ですから。

 扉はおろか、窓も勝手口も全部開きません」

「え? 密室要素そこっ⁉」


 うー! あー!


 大ホールの方から変な声が聞こえる。



 バターン!



 勢いよく開かれた扉からは、元気に動くさっきの死体たち!


「え? なんで⁉」

「これ、パニックジャンルですよ?

 ゾンビに決まってるじゃないですかぁ」

「ええっ⁉」

「さぁ、ゲームの始まりです。

 私を連れて無事にこの館から脱出してください」


 そう言ってステイシーは俺のほほにキスをした。




 それから俺は謎のエンブレムを集めたり、石像を押してパズルを解いたり、地下の謎施設で巨大モンスターを倒したりと、八面六臂の大活躍を見せた。

 最後には都合よく助けに現れたヘリに乗って館を脱出。


「愛してるわ……探偵さん」

「ああ、俺の方こそ愛している」


 二人は幸せなキスをしてハッピーエンド。

 めでたし、めでたし。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なにこの映画のエンディングみたいなハッピー(?)エンド! [気になる点] 脱出後、刑務所に直行したんですよね?そうですよね? [一言] 全部ステイシーの計画通りか。(笑)
[良い点] 全部タグでネタバレしてるじゃないですか! 推理ものはネタバレ厳禁なのに、ネタバレが前提、というか結局推理ものではなくしかも面白いという……。 エンブレム集めるくだりは吹きましたよ。 千文字…
[一言] 推理もので字数が足りるのかとドキドキしながら読みましたが、おっさあぁぁぁん!!(笑) パニックでまとめて、さらによくあるパターンのオチにまで一足飛びで着地。1,000文字に収まっているのが奇…
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