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第一章【一緒に帰ろう】
ん?
今なんっつった?
「え?…あの、え?」
「君を迎えに来たんだよ。俺と一緒に帰ってくれる?」
えぇぇぇぇ!?
突然何を言い出すんだこのイケメンは!
さてはまた私の脳細胞を殺しにかかってきたな!
「せ、先輩、あの、名前…言いましたっけ?」
「マホの名前ぐらい知ってるよ。知らなきゃ迎えに来れないじゃん。」
さも当たり前と言わんばかりのニコニコ笑顔で微笑む先輩
「あの、ちょっと言ってる意味が…」
「…そうだよね。君は転生しちゃってるもんね…。」
テンセイ?
天性?
天声?
転生!?
「俺の事、嫌い?」
「いや、嫌いでは!」
「良かった!」
今日イチ抜群の破壊力笑顔頂きました
ご馳走様でーす
「俺とさ、一緒に来て欲しいんだよね。」
「ど、どこへ!?」
「オーアン。」
「お、おーあん…ですか!?ど、どこにある国でしょうか?」
「うんとね、ちょっと遠くかな?」
少し困ったように微笑む先輩
その顔だけでご飯2杯イケます!
ありがとうございます!
「あの、全然話が…。な、なんで私なんですか?」
「君がペンダントを拾ってくれたから。」
そ、それだけで!?