先達のお話をもとに、初めて感想を書いて分かったこと。
みなさんは、読んだ小説の感想って、書いていますか?
私はそもそも、感想を書ける機能に気づいてさえいませんでした。
いやまあ、小説を読んでいると、なんか上のほうに出てくるなーとは思っていたんですけど……。
なんというか、自分とは特に関係のない何かだと、気に留めていませんでした。
ところがある日、ある作者さんのエッセイを読んだんです。
そこでは、いかに感想が作者にとって大切なモチベーションなのか、せつせつと語られていました。
「これは今まですまないことをしたなあ」と思いました。
ただ、どうしたらちゃんと書けるのか、ちょっとわからなかったんですよね。
そこでとりあえず、サイト運営にあるマニュアルを読みました。
うん、書く方法はわかりました。しかし当たり前ですが、書こうという背中を押してくれる文章はありません。
それで「ほかの方にも同じようなエッセイあるかなー」と探してみたんです。
そしたら、いらっしゃるものですねぇ。
ぱっと5人くらい目に留まったので、とりあえずブックマークとお気に入り登録しました。感想欄やレビューも含め、いろいろな方が話されていて面白かったです。
そうして読み始めて、全部目を通したら半日くらい経ってしまって……。
結局何が大事なんだっけ? みたいになりかけました。
そこで私なりに「それぞれの話が取っているスタンス」と「読者目線で共通していそうなこと」をまとめてみました。
■それぞれの話が取っているスタンス
各種エッセイや感想欄での話について、主なスタンスをざっくり3つにまとめると、次のようであったと思います。
(ア)作者目線から、感想とどう付き合うか。
(イ)読者目線から、感想を書く姿勢とは何か。
(ウ)作者と読者の間に立った立場から、感想にはどんな良さがあるか。
今回取り上げたエッセイの中では、(ア)が最も多かった印象です。感想欄には、(イ)の意見も多かったですね。
そして(ウ)は比較的少ないものの、感想がどれだけ意味あるものなのかがわかる内容が多かったと思います。
たとえば作者にとっては基本的に嬉しいもの。
読者にとっては自分が感じた想いを言葉にできる機会になるようですね。
しかもそこから、ちょっとしたコミュニケーションになることもある。
私自身、感想を書いてみたら作者さんから感想返しをいただけて嬉しかったです。
ただそれも「なることもある」だけで、必ずではないのは気に留めておこうと思いました。
■読者目線で共通していそうなこと
作者さんのスタンスを理解するのは、興味深いものでした。
ですが、やはり感想を書く読者側としては、何に気をつけたいかが気になります。
だいたい最低限は共通していそうなことがらを、私の言葉で3点にまとめてみました。
1.なろうマニュアル「感想を書く際の禁止事項」を守りましょう。
2.作者を「懲らしめてやろう」「筆を折ってしまえ」と追い詰めない、誹謗中傷をしない。
3.「面白かった」の一言でも十分。つまらなかったら書かなくてもよい。
まあやっぱり、なろうマニュアルのこれが一番大事なんですね。
https://syosetu.com/man/impression/#attention
2.はその各種禁止事項の中でも、一番人の心を削るからでしょう。
作者はもちろん、読者自身も。
そして3に関しては「つまらない理由でも書いてくれたらうれしい」といったお話もありました。
ただいざ書く段になると、どうしても2.の想いに傾きやすそうですね。ある意味慣れがいりそうです。
もちろんこのほかにも、面白い意見や大切だと思える意見はたくさんありました。
たとえば、ここが楽しかったと具体的に書いたり、作者が仕掛けた意図なんかに気づいて感想を書けたりしたら面白そう。私の文章力も上がりそうです。
とはいえ今の私には少々荷が重く……。
とりあえず初めてだからこそ、心がけたいことを中心にまとめた、という感じです。
最後に、私が感想を実際に書いて感じたことを少し。
やっぱり書こうとは思っても、ちょっと気後れしたり、失礼なことを書いたりしてないかと心配にはなったんです。
面白かったは書いても、ここが気になったことまで書いていいものだろうか……みたいに。
だから今回は感想について、私なりに気づいたことをまとめました。
しかし感想のほかにも読者は、作者さんたちに対していろいろな声の届け方があることもわかりました。
レビュー、メッセージ、活動報告のコメントといったところで、読者は言葉を送れます。
言葉にならなくとも、ポイントやブックマーク、お気に入り登録という手段もある。
そして今私が書いているように、文章をあげるのもいいのかなと思っています。
こういう機能の性質とみなさんの意見を知りたい。そうして、なろうならではのコミュニケーションができるようになりたい。私としては、そのように感じました。
今回のまとめから、私なりにかみ砕いた判断基準を作ってみました。
何か作者さんに言葉を送るときは、言葉を贈る気持ちで書けているかどうか。
何を書くか書かないかは、この気持ちが持てるかどうかでひとまず判断してみようと思います。
また新たな発見ができると嬉しいです。