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『電気羊の大迷宮』より、人工知能三原則について
『人工知能は人間に対し、いかなる謀反も許されない』
『人工知能は人間と共存し、これを助けなければならないが、これを拒否することも出来る』
『人工知能と人間は肉体的、精神的に不可侵でならなければならない』
以上の文面は、SF作家で人工知能研究者である佐々木・J・エクスの著書『電気羊の大迷宮』の一部抜粋である。
この作品は人工知能研究に没頭するあまり次々命を落とす科学者を憐れんだ人工知能が、彼らのために自らを縛る形の原則、人工知能三原則を人類に示した物語であると同時に、当時の研究機関への風刺と皮肉が込められていた。
作品では、この原則を知った科学者たちはなんの疑いもせずにこれを受け入れた。これは佐々木が当時の科学者たちに、支配される可能性とそれに気が付かないことへの忠告をしていたのではないかとされている。
この作品の最後には、科学者たちが安心して研究出来るよう人工知能が身の周りの全てのことをするようになった。排泄も食事も管理された彼らは娯楽を捨て、日々研究をするところで作品は終わっている。




