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file1 カイナ島について
カイナ島は五つの小さな島の総称である。東西南北それぞれと中心にあるそれぞれの小島は木製の足場でつながっている。
中心にある島には病院や行政施設、ヴァルハラカイナ支部があるため、多くの人間が行き来する。
北にある島、通称キノ島には、農場や牧場が広がっている。この島の食糧問題を、漁業組合とともに解決している。島一番の港もここにある。
東の日之出島は島全体が水蒸気による発電施設となっている。またその余熱を使った温泉産業にも力を入れている。
南はミナ島、ここは他の島と比べて比較的大きな陸地を有している。ここでは陸戦を開発、生産する施設が多く存在している。
最後に、西にある島、日之入島にはこの島の原住民は立ち入ることが出来ないヴァルハラの軍事施設がいくつかある。ただ例外はある。この島の自警団や一部の島民にはここへの立ち入りを許可している。
ただこの島の概要を書いたところで、外部との情報交換を遮断している以上このレポートに意味はない。あとであの二人にでも渡しておくか。全く、手の掛かる奴らだ。




