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流れ星の下から  作者: 赤城葵
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鷹が消えれば小鳥は遊び

はじめまして。暴走しました。楽しんでくれたら幸いです。不定期連載なのでめっちゃ適当です。

桜の花弁は散り乱れ、満開の桜と呼ぶにはあまりに寂しすぎて。というより 木という名前すら与えられなさそうなほどに幹は折れ 枝は校舎に突き刺さり…

要するに混沌であった。曰く2年次の生徒が喧嘩したらしい。グラウンドには大きく「貧乳」「巨乳」と書かれていたし 登校途中には同じく「貧乳」「巨乳」と声が聞こえていたので恐らくおっぱい戦争だろう。

くだらない 小鳥遊朱音はため息をついた。おっぱい戦争なんてする必要はないのだ と。なぜならおっぱいの正解は貧乳でありロリであるから と。

(貧乳の何がいいのか。説明する必要もないが 自己内定義の確認も含め文字に起こそうか。まずはあの発展途上の胸。見るもよし触るもよし すべてにおいて完璧である。その上めっちゃエRrrrr…!?」

朱音が驚いたのはまず顔面に当たる柔らかな膨らみ。次にそれが自分の担任の胸であったことだ。

「私の話… きいて…?」

山上雫はどこか艶やかに ほのかに香水の香りを漂わせ朱音に言い聞かせる。顔は紅潮しており 自業自得ではと朱音は内心ドキドキしながら言葉に出す。

「小鳥遊君が話を聞いてくれないからです。それと、見るもよし触るもよしってなんですか。」

「先生」

「なんですか?」

「グラウンドを見てください」

雫は懐疑心を持つものの窓へと向かう

「グラウンドになんて書かれてますか」

「えっと……これ、言わなきゃダメなんですか?」

「言ってください」

「ひんにゅーときょにゅー…です」

「先生。おっぱい戦争って知ってますか?」

「し、知らないです!」

「おっぱい戦争。それは太古の時代から行われてきた戦争のことです。巨乳か貧乳か。そういう闘いです」

「バカ…なんですか?」

「彼らは己の好みを守るために闘っているのですよ。それをバカなどと罵倒するのはあまりよろしくないのでは」

「いや、バカだと思いますよ。絶対バカ」

「ちなみに僕は貧乳派です」

「今日一番どうでもいい情報なんですが。今日入学当日ですよ。もっとなんかこー…」

「先生のは大きすぎると思いまs」

パアァン!と炸裂した音は校舎を包み込んだ。それも5回ほど。

「いいですか小鳥遊君。今日は説明しなければいけないことが山ほどあるのです。ちゃんと聞いてくださいね」

両頬、おでこ、両尻山にビンタを受け朱音は襟を整え 背をのばし 震えた声でイエスマムと呟く。

「まあ、いいでしょう。」

ほっと息をつく朱音。

「ではまずこの学校の説明から。」

雫は思い切り息を吸い込むと。

「ゴッホォafvx:hiv@5::<^>,]\,。」

むせた。アポクリン汗腺ばりに顔を歪めて。

「カハッア゛ッッ」

顔面蒼白になった雫。どうするか慌てる朱音。

「ア゛ッゥ゛っ♡」

ちょっと紅潮した雫。軽蔑の眼差しを送る朱音。

「も゛っっ♡お゛ッッ♡とぉぉっ♡」

求める雫。もはや諦めた朱音。

「お゛お゛っっっっ………」

雫は気絶したらしい。安心した朱音。しかし、脳内に声が流れ込んできた。

「(聞こえますか…今あなたの脳内に直接話しかけています。小鳥遊君にこの学校の説明がまだでしたね。)」

驚嘆と共に侮蔑の感情を抱く朱音。

「(あの、侮蔑的な目で見るのやめてくれませんかね?気持ち良くて何も出来なくなります)」

「見えてるんだ」

「(見えてはないですが心で分かるのです)」

「なるほど…?」

「(それでは説明を私から。)」

「なんか随分舞ったような口調ですね」

「(初の担任ですから、すごく楽しみです)」

「ふーん…」

「(えーっと説明!! この三河高校は国内トップの私立高校で毎年入試で1番点数の高い1人だけが入学できます。去年は同点で2人入学しています。全寮制であなたには今日から流星寮で暮らしていただきます。)」

「(ちなみに、あなた以外の入寮者は全員女の子です。うちの学校は校則なんてあってないようなものですから変な気を起こしても問題にはなりませんがめんどくさくなると思いますよ)」

「高校2年生以上は対象外なんで」

「(まあ、なんと頼もしい。それなら平気ですね)」

「たぶんね」

「(学校方針は 魔法と科学を育てる です。科学技術の進歩によって魔法が造られたこの国では最高な学び場になるはずですよ)」

チャイムの音が鳴り響いた。

「(時間ですね。今日はこれだけなので寮に戻ってくださいね。)」

「分かりました」

朱音は貰った教科書類を鞄に入れて扉を開けた。

「(あ、置いてかないで)」

「(さらば。先生。達者でな)」

先生は教室に取り残された。朱音は他者の頭に直接話しかけることができて驚いていた。

そもそもおっぱいはすべてにおいて尊いので争う必要はないと思うんです。人々はなぜ争うのだろうか。

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