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伯鬼が行く!1

宿の主人「いや~お客さん、良く無事に戻られました♪」


丈之助「鬼は高尾山から居なくなってたぜ」


鈴女「この通り高尾山で出会った旅の老人と孫も無事だったしね♪」


丈之助「で主人、この二人だが俺の部屋で良いから泊めてやってくれねえか?いや、宿代は先払いしとくぜ♪」


宿の主人「それなら宿代は1人分で結構です♪ささ、宿でごゆるりと旅の疲れを取って下され」


夜叉「お爺ちゃん、良かったね♪」


伯鬼「主人、御世話になります」


四人は宿の部屋に行った


宿の主人がおむすびを差し入れてくれ夜叉姫と伯鬼は其れを食べる


夜叉「で丈之助って一体何物?」


伯鬼「そうです、豪鬼の金棒を受け止め、角を切る!そんな事が出来る人間が居るなんて!」


丈之助「まあ俺は妖怪あやかし隠密同心だよ♪」


鈴女「私は丈之助の相方の鈴女、訳あって丈之助を助けているのさ♪」


伯鬼「なるほど、なら丈之助殿の強さが納得いきましたぞ♪人間の優しさと鬼の強さを持つ人間を幕府が同心として採用している事を噂で耳にしましたが、丈之助殿があやかし隠密同心でしたとは♪」


夜叉「そんなに強いなら闇鬼も倒せるかも♪」


丈之助「いや、豪鬼に匹敵する妖怪あやかしならごまんといるのさ♪豪鬼は力押しの鬼だが、妖力はほとんど無い、闇鬼って鬼は妖力や知力にも優れた鬼だろう。そいつを倒すには俺にはまだ無理だな」


夜叉「そんな!せっかく父上の仇を討てると思ったのに!」


夜叉の瞳に涙が溢れる


鈴女「どうせ江戸に戻るんだろう、丈之助。なら大和殿に聞いてみたらどうだい♪」


伯鬼「大和殿ってのは?」


丈之助「あやかし隠密筆頭与力だよ。大和殿なら何か良い知恵が在るかもな♪」


伯鬼「夜叉姫様~♪では明日は江戸に入りましょう♪」


丈之助「俺達も大和殿に報告しないといけないからな♪夜叉姫、一緒に行こう♪」


夜叉「では明日はよろしくお願いいたします」


こうして四人の床についた




その翌日宿を払い江戸に戻る四人


当然丈之助の式神 大鷹に乗り一気に江戸は丈之助の家に戻る四人


出迎えたのはデブ猫のタマ


タマ「にゃ~♪」


夜叉や伯鬼にも甘えている


丈之助「ただいま、タマ。お土産の岩魚だぞ♪」


タマ「にゃんにゃん♪」


丈之助「一休みしたら大和殿の元に行きましょう」


部屋に荷物を置き寛ぐ夜叉と伯鬼


夜叉「丈之助と出逢えたのは運命なのかなぁ」


伯鬼「夜叉姫様は丈之助殿をいたく気に入られたようですなぁ♪」


夜叉「え!いや、そんな事は無いぞ伯鬼!」


伯鬼「いや~丈之助殿は強いし優しい、其れに背丈も高いから夜叉姫様とはお似合いだと思いますよ♪神鬼様も夜叉姫様は人間と夫婦にしたいと申されていたでは在りませんか♪」


伯鬼の言葉に顔を真っ赤に染める夜叉姫



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