強制?勇者になった!
おもしろいかどうか分かりませんが、読んでいただけるとありがたいです。まだまだ未熟者です。
「学校から帰ったぞ~」
毎日、帰ったらゲームをする俺。
まずは自分の部屋に行くんよ。
そんなのどうでもよいではないか~。
ウキウキの心でゲームのスイッチをつける。
「今日はボス戦だー!」
そう、今日はボス戦の日。このゲーム初めてのボスなのだ。
「さぁ!はじまりまする!」
一体どんな姿のボスなんだろう~
「…あ…れ?」
いきなり動かなくなったテレビ画面。
なん…で?え?
「おーいテレビ~俺の声が聞こえないのか~お~い」
「聞こえてますよ~」
「はいはい。だったらボスを出して~」
まて…今、誰と話したんだ?
この部屋には自分一人しかいないはず!
「まちなさい。だれ?」
返答無し。まさか!幽霊!?キャー!
なわけねぇか。気のせいだ。気のせい。
「気のせいだなんて~ヤダナー勇者様ー」
はいはい違いますよね~えぇはい。…は、はい?勇者?だれが?俺のこと?
勇者ちゃうがなっ!てか!心の中の声が聞こえるのか!?この人?
まず、あんただれっ?
「とにかくあなたを迎えに来ました」
「迎えって、なんのことだよ」
「とにかく!一緒にきてくだーさいっ!」
ひょえぇぇー!テ、テレビの中からー!テ、手がぁぁあああ!
そして、手を掴まれる。
幼い手だな。とっても幼い子の手だ。
「ちょちょちょちょちょい!ちょいちょい待ちー!」
つ、つえぇ!こんな小さな手から!どこにこんな力が眠っているんだ!
「さぁ!おとなしく引っ張られなさい!」
ふふ~ん。なに言ってるのかな~お嬢ちゃん。
てか…こえぇよ!ほんとこえぇ!
「えいやぁー」
「うおっ!ボス、ボスはぁ?うわぁぁぁあああー!」
テレビの中に。引きずりこまれた。
_____________________
「う、うぅ~…」
体が痛い。ここは…どこだ?
見覚えのあるようなないような~…
「あ、勇者様。お目覚めになりましたか~?」
なんで疑問形?目合ってるじゃん。がっつり目見てんじゃん。
そんなの関係ないかな?
「あ、幼い手だ」
「なにか言いましたか?」
「いや、なにも」
てか、なんでこの子が一緒にいるんだ。
そうか!そういえばいきなり手を掴まれて!テレビの中に!
まさか。
「あの~、ここって~一体どこなのでしょうか?」
「ここですか?新葉村です。緑いっぱい!新葉村ですよ~」
新葉村だって。聞いたことがある感じがするなぁおい。
聞き方が悪かったかな?
「ここは~ゲームの中ですか?」
「そういえば勇者様が暮らしてたのは普通の人間界でしたね」
「と、なると~。そうです。ここはゲームのなかです!」
ほえぇっ!なんでやねん!なんでだよ。トイレするぞこのやろー。
なるほど。俺は最近やってたゲームの世界に引きずりこまれたわけか。
空を見上げる。 晴天。
下を見る。 綺麗な草たち
立ちあがり、前を見る。 家がたくさんある。人もいる。そして、無限大に広がる自然。
後ろを見る。 また大自然。そして、少女。このこが俺を…
「勇者様!」
「あわわわわはいはいはいなんでしょう!?」
びっくりした~いきなりでっかい声出すんじゃないよぉ~
心臓バックバクしてんじゃ~ん。
「なんかすいません。勇者様。」
「はいはい」
「この世界を救えるのはあなたしかいません!」
「なにをー」
世界を救うだって?そんなバカな。俺が世界を…
「どうか。大魔王を倒し、この国に…グスンッ…平和…を」
「え、ちょ」
少女が泣きだし、うずくまった。なにか辛いことがあったのかな。
きっとそうなんだ。
「分かった。本当に俺がこの国を救えるなら。」
「グスンッ。はい。」
俺が…世界を…この国を。救う。やる。やってやるさ。
「いざ!参らん!」
おもしろくよんでいただけたでしょうか?
最後まで読んでいただき幸せです。