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ネコまた  作者: ネコスギ
3/7

段ぼーる

投稿遅れてましたすみません(汗)

ホントは昨日にも投稿するつもりだったんですが……。


 段ボールから飛び出た少女は、こちらをボーと見つめている。

少女の顔立ちから多分僕より少し年下くらいだから、中学3年生くらいだろうか?

そう推測すると多分背は150㎝くらいだと思う。

しかし正座しているせいで、下半身は段ボールに遮られて見えない。

髪は肩から腰にかけてすらっと伸びた長髪で、艶やかな茶髪だった。

少女は無表情のままさっきからずっと、僕のことをボーと眺めている。

正直この状況僕としてはかなり気まずい。

特に話しかけることもないわけだし。

こんなにまじまじと見つめられること自体、今まで無いわけだから。


 この少女が僕をなぜ見つめているのだろうか?

何か僕の顔に付いているのだろうか?

そんな事を思った時だった。

「汝名はなんという?」

いきなり話しかけてきた。

その声は鳥の囀りのように透き通った綺麗な声だった。

でも何でこんなに昔臭い喋り方のなのだろう。

それにしても少し唐突だと思った。

さっきまでの沈黙は何だったのだろうか?

「おい。聞いておるのか?汝の名はなんというのじゃと聞いておるのじゃ。」

「あ、すいません。」

つい反射的に謝ってしまった。

名を聞かれている事をすっかり忘れていた。

段ボールから少女が現れる事がかなり僕には、理解不能な事態だったからだ。

また尋ねられるのも嫌なので、相手にとりあえず名前を言った。

「え……と、杉猫 彰って言います。」

「ふむ、汝には我の言葉が通じぬのかと思うてしもう所だった。

 答えられるのならば、はよう答えんしゃい。」

「あ、はい。すいません。」

さっきから謝ることしか言ってないがする。

この少女、見た目の割になんかほんと昔臭い話し方だな~。

それにこの子着物着てるし、ますます古臭いな。

「汝はどうやら人間の雄のようじゃが、歳はいくつじゃ?」

いやお前こそ何歳だよ!?それに人間の雄ってなんだよ、雄って……。

突っ込みたくなる様な、中学生くらいには見えない饒舌な喋りだった。

「今年で16です。」

「16かまだ若いのう汝。」

「いやお前のほうが若いだろ!?見た目的に!!」

ついツッコんでしまった。

しかもかなり大声で。

お恥ずかしい。

「ん?お主我を見た目で判断したか?

 やれやれ。最近の若いもんはこれだからいかん。」

なんか自分より年下の相手に見下されてる。

なんで見下されてるんだろ?

ゆとり世代だから?まだ高校1年生だから?

てか最近の若者ってなんだよ?

こいつほんと何歳だよ……。

っと”心の中”だけでツッコミを入れた。

「ん?お主我の歳が気になるのか?我は94じゃぞ?」

94?94歳?この中学三年生が?

この中学生3年生位の少女が94歳のお婆ちゃん?

そんなバカな。

どっかの小学生でも思いつかんバカすぎる嘘だ。

まるでといてくださいと言っているようだ。

「そんな小さい物の好きな紳士が好みそうなそのロリボディで

 そんな馬鹿な話がありますか?うそならもうちょっと現実味のある嘘を言……?

 ちょっと待て?僕はお前に歳なんて聞いてないぞ??」

「何を言うお主たった今、心でそう言ったではないか?」

「へ?」

どういう事?

「だから、お主が心で言ったと何度言ったらわかるんじゃ?」

なにそれ意味がわからない。

「ええいお主!お主にはやはり日本語が通じんのではないか!!!!」

ああなんか怒りだしちゃった。

僕には日本語がわかってないのかもしれないが、

お前は常識がわかってないかもね。

取り合えぜ今の状況は、僕は心の中だけでしか話してない。

しかし、この子には伝わっている。

「そうじゃ。」

あああ、心が読めるってことか。なるほど。

「その通りじゃ。」

って!?えええええええええ!!!!

「そんな驚くこともなかろう?現に先ほどからこうして、話しておるではないか?」

 お前人間か?いや、超能力者か何か?

「我か?そういえばお主がバカみたいな事ばかり云う物じゃから、

 我のことを話すのをつい忘れていてしもたわ。」

あれ?僕が悪いの?

そんな可哀想な子を見るような目で僕を見ないでほしい。

「我はな猫叉という妖怪なのじゃ。」

「へぇー妖怪ですか。妖怪ね。」

と言いつつ自転車にまたがる。

「猫叉は猫の妖怪の中でもかなり高位になるじゃ。」

「ほーほー」

適当に相槌を打ちながら、足をペダルにかける。

「お主を我の僕とし、」

「ではさようなら。お元気で」

僕は力いっぱいペダルを踏んだ。

そして逃げた。

次は挿絵とか色々機能を加えたいと思ってます。

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