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第7話 ステータス

―side ジップス―


 


 「気のせいだろうか?今何か音が聞こえたような?」



 まあいいかと思って、もう一つパクッとお花を食べる。



  ――ピロンッ♪


 

[ドライアドの花を使いました。レベルが3に上がりました。スキル:インベントリーを手に入れました]



「……!!気のせいじゃない!ドライアドさんの花を食べたことによりレベルが上がっているんだ。それに、インベントリーだって!?レアスキルじゃねえか!」

 


 その場にあったもう3つのドライアドの花を食べる。

 レベルが5に上がり、新たに整地、インベントリー、素材採取、素材合成、素材分解を手に入れた。



『ステータスオープンと唱えると、ステータスが見えるのです!』

「そ、そうだった」


 

 今までハズレジョブがショックすぎたのでステータスを見るのを忘れていた。

 初めてステータスを見る。ドキドキ。



[ステータス]

◯名前:ジップス

◯種族:人間

◯称号:風の精霊王シルフの愛子 火の精霊王サラマンダーの愛子

◯ジョブ:クラフトスキル

◯基礎能力:レベル5

◯日常生活:知力A 器用さA 体力D

◯武術:身体操作B 体術D 剣術C 槍術C 弓術A 棒術C

◯魔法素質

(基本) 火魔法S 水魔法C 風魔法S 光魔法E 闇魔法E

(特殊スキル) 素材強化 整地 インベントリー 素材採取 素材合成 素材分解

◯加護 風の精霊王 火の精霊王

 

 

「どええええ!」



 他の人と比べたことはないが、す、すごいステータスなのでは?

 ヴィー様やドライアドさんから聞いてはいたけど、本当にシルフ様とサラマンダー様から加護をいただいている。そのおかげか、風と火の適性がSだ。魔法適性がSなんて、国に1人いるかいないか程度の超希少な人材だ。それこそ、それだけで宮廷魔導士とか冒険者とかになれる。つまり、今の俺だったら、風と火属性の魔法を極めれば上位冒険者も目指せるのでは?

 ちなみに魔法は基本的に全ての人間が全種類の魔法を使える。主に、火、水、風、光、闇。もちろん、この属性の魔法は得意、この属性は苦手という得意不得意はあるそれが、E〜S で表されている。

 そして、ステータスには載っていないが、上位互換に、上級属性魔法や複合魔法がある。上位属性魔法は、植物、土、氷や雷魔法などの実用的な魔法。複合魔法は、たとえば火と風魔法でファイアーストームになる。日本の科学と同じように、日夜盛んに研究が行われていて、新しい魔法が日進月歩で生み出されているらしい。


 

「それに、本当にレベル5になってる」


 

 スキルを持ちたてでレベルが5になることって聞いたことがない。大体、レベルが1上がるごとに1〜3年必要と言われている。つまり、普通に人がレベル5に上がるのは最長で15年必要と言われているのだ。それに、どのスキルが貰えるかは完全にランダムである。

 今回もらったインベントリーは時間停止付き亜空間収納のレアスキルだ。このスキルを持っているだけでも大手商会から引っ張りだこと言われている。



「なーんだ。ジョブがクラフターなだけで、そこまで悲観することもなさそうだな」



 ジョブが全てだと言われて育てられてきたが、考えてみると案外挽回できるチャンスはありそうだ。

 魔法的な素質があれば、冒険者にもなれるし、スキル次第で色々な職に就くことができる。まあでも、シルフとサラマンダーの加護があると言うのはてっきり良いジョブを手に入れられることでわかると思っていたし、レアスキルは努力しても手に入るとは限らない。それに気付いたが、今の俺は家族から解放されて

自由の身。気楽に幸せなスローライフをこのまま過ごすのも悪くない。冒険者には憧れがあるから、なりたいが、なるとしても、いざとなった時に家族から身を守れるようになるまではこのままここで鍛えたほうが良いだろう。

 これも、シルフ様とサラマンダー様のおかげだ。あと、これだけ色々なスキルをくれたヴィー様とドライアドさんにも感謝だ。

 


「ありがとう!ドライアドさん」

『どういたしましてなのです〜!』

「ところで、このお花やっぱり珍しいの?」

『ですです〜!珍しのです〜!』

『よっぽど気分が乗らなければ出るのです〜』



 そっか。そりゃそうだよな。

 少し残念と思うと同時にむしろよかったのではないかとも思う。

 だって、食べるごとにスキルレベルが1ずつ上がる花なんて危険すぎると思うんだ。

 大貴族や大商会がこの存在を知ったら絶対ドライアドさんを捕まえにくるだろう。

 か弱い乙女であるドライアドさんを危険に晒したくない。



 ――バッコーーーン!



 ……とそんなことを思っていると外から何かが岩に激突したであろう音が聞こえた。

 外を見る。


 

「……!?」


 

 外にいたドライアドさんがぶん殴って虎の魔物を殴り飛ばしているのが見えた。



『心配しなくても良いのです〜我らは強いのです〜』

「あっ……さいですか」


 

 そんな格好して実は物理型でつよつよなんですね。ドライアドさん。



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