7 じたばたするバッタ
あの話し合いから3日、今俺は自主練をしている。
27、28、29、30、31、32·····。
うっ、もう限界·····。
今まで浮かせてた小石より一回り大きな石を浮かせる。
·····自分も浮いたまま。
じっちゃんの特訓には参加しない事にした。
ニーファは両親と魔法の練習をしてるそうだが俺は魔法が使えない。
本を読みながら訓練した方が効率良さそうだからな。
幸いサイコキネシスは有名な能力なので使い方が沢山載ってる。
例えば地面の土を浮かせたまま丸く固めて弾丸にしたり、人形を操ったり·····。
今自分の体を浮かせてるのもその一つだ。
いやー、楽でいいね。
さぁまた特訓だ。
そうだ、今度は生き物を動かしてみよう····。
空中で胡座をかいたまま近くの草むらを見回す
あ、いた。
バッタだ。
じゃあ浮かせてみるか·····。
「念動力!」
2メートル程先の葉っぱの上で休んでいるバッタに手をかざして叫ぶ
小石で検証した結果、何も言わずに使うよりも手をかざしたり、言葉に出した方が効果の大きい事が分かった。
バッタが宙に浮く
ふっふっふっ·····。
足をバタバタさせても無駄だ。
自分の体を浮かせるのをやめて、慌てるバッタに近づく
ふむ····やはり生き物を浮かせるのは少し難しいな···。
でも自分の体よりも楽なのはサイズや重さの違いか?
バッタを空中でクルクル回しながら考える
回したり位置を変えるのはあまり疲れないな。
1番きついのは浮かせる時だ。
ん?この能力ってなんでも移動させられるんだよな?
バッタをチラリと見る
体内の物質とかも移動できるんじゃ····
バッタ、じたばた。
·····バッタだけに·····。
何かを察して暴れるバッタに意識を集中させる
動かすのはバッタの体液·····
「念動力!!」
発動させた瞬間、バッタは内側から弾け飛んだ