表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/23

11 キノコ狩り③


暗い夜の森を歩く·····


昼間でさえ不気味な雰囲気を醸し出していた森は、闇に覆われていっそうおどろおどろしさが増していた。


ホー····ホー·····


どこかで梟が鳴く


夜の森は、意外にも音に満たされていた


帰り道を半分近く進んだその時、今まで周りを薄く包んでいた虫や鳥の音が


·····止まった。


「お、おい····なんか静かだぞ····」


道スレスレを歩いていた赤髪の少年、アサヒが慌てた様に子供達の輪に戻る


先程から子供達は固まって輪を作っている


それにしても静かだな·····


まるでなんか····動物達が危険な何かから隠れる様な·····。


子供達の輪に入らない二人の内の一人、青髪の少年は·····


うわぁ····これぜっっったいやばいヤツじゃんーーー。


めちゃくちゃ焦っていた。


何か出てくるよぉこれ·····。

やばいヤツだよ多分。


·····いや待て、落ち着け俺。

じっちゃんが言うにはこの森にはスライムとコボルトしか居ない筈·····。


ザワっと、怪しげな風が吹く


輪に入らず、俺の隣を歩いていた二ーファもさすがに心配そうな表情でこちらを見る。


だが俺は知っている·····来るのはどうせスライムかコボルトなのだと。


ふっふっふ···びびらせやがって。

てっきりやばいモンスターが来ようとしてるのかと勘違いしちまったぜ·····。


ニヤリと微笑み呟く


「来るぞ」


皆がビクリと俺を見る


ふふっそんな心配そうな顔しなくても来るのはスライムかコボルトだっt·····


木々がざわめき、すぐ前の茂みが揺れ、出てきたのはスライムでもコボルトでも無く────


「クックック、小僧共、俺が怖いかァ?」


いかにも猛者感を出した黒い狼男だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ