№7 萌える鬼、羅刹女
萌える、萌える。
「な、なんという萌」
ローリアンは羅刹女のその見事な萌っぷりに感嘆の声をあげる。
「隊長・・・こんな萌えははじめてみました!」
ララも同調する。
「その容姿、らぶらぶミンキー○モいや、マジカル○ミに匹敵する・・・」
「いいえ、隊長!プリ○ュア、まど○ギに匹敵する」
ぶつぶつ2人はオタク談議をはじめた。
「あの2人何か魔法を詠唱しとるのか」
ディオラ王は訝しがる。
「・・・いつものことですが・・・」
エスメラルダは溜息をついた。
「なんかキモイわ」
エリザは遠慮なく言った。
「悪いけど、赤たんは返して貰うっす」
羅刹女は灼熱鬼の前に立ち宣言する。
「すまない。羅刹女」
灼熱鬼はうな垂れた。
「あはっ、今回は貸しすっす」
羅刹女は笑みを浮かべた。
「その言い方、もえ~っ、ロリゲロカワユス!」
ローリアンとララはサイリウム十手を光らせて振る。
「逃げられると思うのか」
ディオラ王は言い放った。
「・・・そうっすね。たしかに、みなさん強そうで多勢に無勢だけど・・・」
「だけど・・・」
エスメラルダは言い重ねた。
「ボクには、これがあるジャーン!」
羅刹女は芭蕉扇を取り出した。
「ロリボイス最高もえっ~♡」
萌狩隊2人は悶える。
「・・・やりにくいなあ、もう、せーのっ!」
羅刹女はトルネード投法で芭蕉扇を振るうと、激しい風が巻き起こり、みんなを吹き飛ばす。
「いずれ、また会うっす」
羅刹女は言葉を残し、灼熱鬼とともに消えた。
5人は壁に打ちつけられる。
「・・・これが鬼」ディオラ王は消えた虚空を睨む。
「油断しましたね」エスメラルダは眉をしかめる。
「も」ローリアン。
「え」ララはそう言うと気を失った。
「まったくキモい」エリザは言い捨てた。
ディオラ城の玉座の間にて。
「この世界に平和が訪れたとおもっていたのだが・・・」
ディオラ王は嘆息する。
「父上、争いごとはいつの世も絶えぬものです」
エリザはきっぱりと言う。
「エリザ様・・・英雄王と私たちが築いたこの平和、何人たりとも侵させる訳にはいきません」
エスメラルダは言った。
「ええ」
エリザは頷く。
「ローリアン」
「はっ、女王様」
「鬼の存在分かりました。あなた方、萌狩隊は鬼の動向及び行方不明者の捜索を続けてください」
エスメラルダは命じた。
「御意」
隊長と副長は平伏した。
「ララ」
「はい」
「女神イシュタル様の加護を」
「はい。ありがとうございます」
「決心は?」
「女王様・・・私は」
「いいのよ。あなたの心ひとつです。ゆっくりと考えなさい」
エルフの女王は慈悲深く微笑んだ。
「・・・はい」
ララは作り笑いを浮かべた。
萌えつつ、一章しめっ。




