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漫才 悪役令嬢

作者: 抹茶小豆

二人「はいはーい、どうも」


ツッコミ「いきなりやけど、

     実は俺、悪役令嬢っていうのになってみたいねん」


ボケ「ふーん、悪役令嬢、なんやねん、それ」


ツッコミ「読んで字のごとく、悪役の令嬢や。

     ほら、あるやろ? 

     少女漫画とかで主人公の女の子をいじめる

     悪いお嬢様のことや」


ボケ「あー、知ってる知ってる。

   髪の毛縦ロールで睫毛がやたらと長い!」


ツッコミ「そうそう」


ボケ「やたらとキラキラした衣装を着てて!」


ツッコミ「そうそう」


ボケ「特注のエレキギターを持ってる!」


ツッコミ「それはどっかのヴィジュアル系のバンドマンや!

     そうじゃなくて、わかりやすく言ったら、

     ほら、シンデレラの意地悪なお姉さんや」


ボケ「あー、あー、シンデレラな、シンデレラ

   知ってる知ってる」


ツッコミ「ほんなら俺が意地悪なお姉さんをやるから、

     お前はシンデレラをやってな」


ボケ「わかったわよ。

   だけど別にあんたのためにやるんじゃないんだからね」


ツッコミ「それはツンデレラ!

     普通にやって。

     ほんならいくで」


ボケ「どこに?」


ツッコミ「どこにて……。まあええわ。

     私たちはお城の舞踏会に行くのよ

     シンデレラ、私の靴をお出し!」


ボケ「はっ、信長様。

   こういうこともあろうかと、秀吉、

   この懐で信長様のわらじを温めておりました」


ツッコミ「誰が舞踏会にわらじを履いていくねん!

     オッサンが懐で温めた生暖かいわらじとか

     普通に嫌やわ。

     つうか、信長ちゃうし、なんでお前が秀吉やねん!

     俺がやりたいのはシンデレラ! ちゃんとやって。

     ほな、いくで。

     シンデレラ、ここからお城が見えるでしょう?」


ボケ「はっ! 信長様。

   あれに見えるは小田原城にございますね。

   この秀吉めが一夜城を築き、見事手に入れて見せまする!」


ツッコミ「だからなんで戦国武将やねん!

     シンデレラや、言うてるやろう。

     

     ちゃんとやって!

     ほな、いくで。

     

     シンデレラ、あのお城で舞踏会が開かれるのよ。

     ロマンチックね」


ボケ「いけませんっ! 信長様。

   これは罠です。

   毛利の説得にはこの秀吉めがっ!」


ツッコミ「秀吉はもうええねんっ!

     俺がやりたいのはシンデレラっ! 

     ちゃんとやって!

     ほないくで!

     シンデレラ! 私が舞踏会で着るドレスを持っておいで!」


ボケ「はっ! 信長様

   こんなこともあろうかと、この秀吉、

   信長様のドレスをこの懐で温めておりました」


ツッコミ「信長のドレスを、懐で温めてはいけません!

     冷静になって考えて? 

     秀吉の懐で温められたドレスを着る信長も、

     信長のドレスを懐で温める秀吉も、変態やん」


ボケ「もういいわ」




     

     





     




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