生誕祭
自分の生誕祭
ご機嫌よう。マルゲリット・アルカンシエルです。パパが王妃さまを斬り殺してから数週間が過ぎました。
パパと姉姫さまとはいつも通り仲良しです。
ノルとは、ちょっとだけぎくしゃくしましたがノルなりに呑み込んでくれたようで、最近は前と同じような距離感です。
シュテル様は私を酷く心配して、シュテルンヒンメルに連れ帰ろうとしてくれましたが私とパパの仲の良さを見て思い直してくれました。
さて、今日は私の生誕祭です!豪華なパーティーが開かれ、特別に平民達も参加を許されています。私がみんなにお祝いのお礼の言葉を告げ、次にパパがスピーチをします。…パパのスピーチ中は、変な緊張感が走っていました。パパは虹に愛されてしまったと思われているので、仕方ないかも知れませんが悲しいです。
「改めて誕生日おめでとう、メグ」
「パパー!ありがとう!」
パパが頭を撫でてくれる。
「今日はお前が主役なんだ。楽しめよ」
「はい、パパ!」
その後すぐに姉姫さまが近くまで来てくれる。
「メグ!お誕生日おめでとう!」
「姉姫さま、ありがとうございます!」
「今日は晴れていてとてもいい天気ね。きっと神さまもメグを祝福してくれているんだわ!」
「そうだと嬉しいですね!」
「大好きよ、私のメグ!」
「私も大好きです、姉姫さま!」
その後ろからおずおずとノルが出てくる。
「…あの、メグ姉さま」
「ノル!どうしたの?」
「…その、お誕生日おめでとうございます!」
可愛い弟の頭を撫でる。ノルは素直に撫でられてくれるけど、パパを見るとすぐに離れていく。
「…失礼します!」
「あ、ノル!」
「…ふん、嫌われたものだな」
「パパ…」
「お父様、どうか気を落とさないでくださいませ」
「別に気にしていない」
「…メグ!」
後ろから声をかけられる。シュテル様だ!
「お誕生日おめでとう!今年もお前を祝うことが出来て嬉しい」
「シュテル様…私もシュテル様に祝っていただけて嬉しいです!」
「…見せつけくれるものだな」
「お父様ったら、また嫉妬してますの?」
「当たり前だろう。俺の愛娘を攫っていく男だぞ?」
「もう!パパったら!」
「国王陛下、申し訳ありませんがメグのことだけは諦めませんよ」
シュテル様は私を抱きしめてパパを煽る。もう、二人して大人気ないんだから!
「もう!二人とも子供みたいな喧嘩しないの!」
「悪い悪い」
「お前を取られるのが面白くないだけだ」
私が怒ったような顔をすると二人とも頬をつんつんしてきたり、頭を撫でてくる。
「あらあら、うふふ。三人とも仲が良いんだから」
「三人?四人だろう」
パパはそういうと姉姫さまをぎゅっと抱きしめる。
「お前も俺の愛娘なのだから」
「ま、まあ…」
嬉しそうな姉姫さま。姉姫さまはどんな表情でも可愛いなぁ。
「国王陛下!私の婚約者を取らないでください!」
フィリベール様も近くに来てくれた。フィリベール様はパパが虹に愛されてからも変わらず接してくれる。
「ご機嫌よう、国王陛下、メグ殿下、シュテル殿下。リュディー、置いていかないでください」
「あら、ごめんなさい。はやくメグにおめでとうを言いたくてつい」
あらあらうふふと笑う姉姫さまは小悪魔さんだ。
「メグ殿下、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございます、フィリベール様」
「どうかメグ殿下の人生がこれからも祝福に満たされますように」
「そうなるように頑張ります」
そんなこんなでみんなに祝ってもらえて、生誕祭は無事に終わりました。楽しかったです!
お祝いって良いですよね




