プロローグ2
遅れました。すみませんでした。
僕が立ち上がると周りの人から、驚愕の声が出る。その声を聞きあっという間に広がり、驚愕の声も広がっていく。その中には、当然姉と妹もいる。
その声に、少し居心地の悪さを覚えながらも、ステージへ向かっていく。
「えっ?!嘘でしょ?!」
「学校の、七不思議の1つの龍谷君のマスクの下の素顔がみれるの?!」
「霧谷様に会えるー!!」
おい、七不思議なんてあったのかよ。
まぁいいや、あと少しでステージに着くから気合い入れよう。
「皆さん、こんにちは。神崎龍谷改めまして、
神威霧谷です。隠していたのは、色々あるので省きますが、これからは隠さないので出来れば仲良くしてください。
私が、ここの高校に通っていると、知られたら騒ぎになるかもしれないので、皆さんに迷惑をかけるかもしれません。ですが、卒業するまではしっかりと、ここの高校に通っていたいと思っていますので、よろしくお願いします。」
「はい、と、言うことなのでこれからも息子のことをよろしくお願いします。
それじゃあ私はこれで帰りますね〜」
え?!もう帰るの?!これはどうすれば、いいんだろうか……ま、まぁとりあえずは……
「あのー!すみません!」
「は、はいなんでしょうか?」
「マスクとか取ってくれないんですかー?」
「あっ!そうですね、じゃあ取りましょうか」
すると、父がいなくなったのが確認できたのか、ざわざわし出す。
「ーーーっと、これで宜しいでしょうか」ニコッ
「「「キアヤャャャーー!」」」
うおっ、なんだこれ……女子達が発狂してるんだけど……こ、このままやっててもしょうがないし終わらせるか。
「では、ありがとうございました。」
なんか、女子達がヤバそうだし、こういう時はっ……逃げるに限るぜっ!
*
教室に帰ってからも大変だった……
学校中の女子が来てパニックに、なったし授業中も女子からの視線が凄くて、まともに受けられなかったよ……
これでやっと全部の授業が終わったか、そういえば姉さん達は、こなかったけど何かあったのかな?
と、そんなことを思っていると……
「きーりーやーくーん!」
「おにーちゃーん!」
ドカッ!
「ぐほぉぁ!」
「もうっ霧谷君が、帰ってきてるなら教えてくれればよかったのにー」
「そうだよ、そうだよー」
「あぁ……ごめん、なんか父さんに口止めされててね」
「おーい、きりやー」
「きりやくーん」
「ようっ、おまえらっ?!」
そこへ、友達の2人もやってきたので場所を移そうとすると、急に教室の床と窓がしまった。
「キャッ!」
「うおっ!」
「なんだ?!」
その次に教室の床が光り出した。
「おいっ!教室の床が光ってるぞ!」
誰かがそんなことを言った瞬間……
もうそこには、誰もいなかった。
そして、これがのちに集団失踪事件になるとは
まだ誰も知らない。
お読みいただきありがとうございました。