プロローグ1
変なところがれば、ご指摘下さい。
ピピピピピピピピッ
朝早くからしっかりと働いているアラームを止める。二度寝したくなる気持ちを抑えて、時計を見ると針は、4時を指している。
何故、こんな早い時間から起きているかというと3時間の朝の修行をするためである。
修行している間にこれまでのことを説明しておこう。
僕の名前は、神威霧谷。神威家の長男として生まれた。僕の他には、父、母、姉、妹の5人いて
(メイドなどを除く)5人家族である。
僕は5歳で、教えられた武術や勉強などを全て覚えた。その後2年間は、次期当主としての心構えや、言語を覚えた。
7歳になった僕は父と世界中を回ってさらに武術を磨いたり、色々な経験を積んだ。
まぁ今では、神威家の次期当主として世界中に知られるようになっただろう。(主人公は、知らないが海外のテレビのニュースで次期当主として紹介されているので知らない人は、いないぐらいになっている。
そして、白銀髪蒼目という珍しい容姿に街中を歩けば10人いれば15人振り返るという母数が関係なくなるほどの、超絶イケメンなので非公式のファンクラブがあり非公式でありながら10億人以上の会員がいる。)
そして、僕が16歳になる頃、日本に帰り高校に通っている。僕が高校に通っているとなると、騒ぎになるかもしれないということで、髪はカツラで、目はコンタクト、顔はマスクで隠している。
もう1年半程ずっとマスクを欠かさずつけているので学校では、不気味なやつとして通っているだろう。勉強は一応トップだが、運動は手を抜いてやっている。まぁ手を抜かないと、僕はただの化け物になってしまうだろう。
今は、父に姉達にはサプライズの方がなんか面白いだろうということで一人暮らしをしている。
……もう1年半過ぎてるけどね!
さて、修行も終わったのでご飯を食べて学校へ行くか!
あ、そう言えば学校では名前も神城修也と偽名をつかっている。
中々の徹底ぶりだろう。
*
暑い……今は7月の中旬だ。そろそろ太陽さんもエンジンがかかってきたんだろう。
「あぢぃぃー」
「そうだねー」
と、言っている2人は1年から同じクラスの男女だ。いつもマスクをつけていて、不気味な僕にも話しかけてくれて今では唯一の友達になっている。
太陽に向かって文句を言っているのは、
身長187cmと185cmの僕より少し高い
大きな体の、剛田司だ。
容姿は目はキリッとつり上がっていて、顔も案外整っている。勉強は、まぁ普通だ。
しかし、いつも元気なので男女に問わず人気だ。
そして、そんな彼に相づちをうっているのは、
身長165cmの白井美里だ。
容姿は茶髪だが、才色兼備だ。こちらもいつも明るいので男女に問わず人気だ。そして特に男子には、学校で三大天使となっているため凄い。
まぁ、街中を歩けば10人いれば10人振り返るだろう。そして2人は、幼馴染なんだそうだ。
*
周りに嫉妬や好気の目に晒されながらも教室に着いた。
「「おはよーう」」
と、2人がクラスの皆に挨拶をしているときに、僕はさっさと入り本を読む。だがここで終わらないのが、めんどくさい。
「おー今日もマスクつけてきたのかー」
「2人ともおはよう、いつもこんなマスクをつけてるやつと登校して大丈夫かい?」
そう、この2人がめんどくさいのだ。
いきなりマスクをディスってきたのは、藤宮大地という学校でも有名な不良だ。
何故こんな奴がこの学校にいるのだろう?
身長187cmと司と同じ身長で、体がデカイ。
そして、少女漫画に出てきそうなキラキラエフェクトでイケメンスマイルをしながらも、さりげなくこっちをディスっているのは、宮下正樹だ。
こいつは、いかにも主人公キャラっぽいやつで、イケメンで頭がいいけど自分の正義が正しいと思っている痛いやつだ。
「そんなことないよ!修也くんは、いつも優しいよ!」
「そうだぞ、美里の言う通りだ」
2人が反論してくれて僕がそろそろ何か言おうとしたとき、放送が鳴った。
『今日は朝、全校集会があるので体育館へ速やかに移動してください』
なんだろうと、皆口にしつつ体育館へ向かっていく。さっきまで喋っていた4人も渋々体育館へ向かっていくのを見て僕も向かう。
……まさかいきなり僕のこと発表しないよね?
そんな、ありえないことを不安に思いながら行く
*
いきなりの全校集会なので何事かと皆ざわざわしている中、頭を輝かせている校長がマイクの前に立つ。
そうすると今までのざわめきも消え皆の視線は、
校長の頭へと向かう。……嘘です。半分くらいが顔を見ていました。
そんな視線を受け止めた校長が、間をたっぷり使い、口を開く。
「皆さん。今回の全校集会は、とても有名な人がが、学校へ来てくれています。失礼のないように聞きましょう」
その紹介を聞いて、不安な汗が出てくる……
すると、ステージ端から1人の男が出てくる。
生徒達は、その顔を見て女子は歓声、男子は驚愕の声を出している。姉や妹を見るとこちらも驚いている。
一方で僕は、いきなりの父の登場でさらに汗が出てくる。そう、何を隠そう、今ステージに立っているのは僕の父、神威霧主なのである。
僕は内心聞いてねぇよ!と思いながらも顔を父の方へ向ける。
すると父は、こちらに気づいたのかニコニコしている。
(うぜぜえぇぇぇー!)
そんなことを、心の中で叫んでいると父が喋り始める。
「皆さん、おはようございます。先程ご紹介されました神威霧主です。
今回この学校にきたのは、現在ココへ通わせてもらっている娘達のことではありません。
娘達と同様に、ココへ通わせてもらっている息子のことです」
そう言うと姉と妹を含む生徒達、職員達も驚愕する。その顔を見て満足したのか、また父はニコニコとしながら喋り出す。
「息子の霧谷は、一昨年までは私と世界中を回っていましたが去年からは、ここの高校へ通わせてもらっています。ですが、身バレすると面倒くさいのでいままでかくしてもらっていました。
……霧谷出てきなさい」
やっとか……そう思い立ち上がる。
お読みいただきありがとうございました。