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真理子のはじまり

別の名前で過ごした自伝です

私の今の生き様はいつから決まっていたのだろうか?きっと物心つく前のあの日からだと思う。女として必ずや記憶に残る初体験、珍しくはないのだろうが、父親による近親相姦だった。それが幾つから痴なわれたかは記憶にない。物心ついた頃からは日常的であったと覚えている。幼いながらに何の要素を持ち備えていたのか、叔父である父の兄、大学教授になった隣のお兄さんまでに性の対象として悪戯された。そんな幼少期から闇を抱えたままに、真理子としての道を生きた。十五歳での家出をきっかけに。

あの時、今も別の名前で生きている。もしかしたら、あなたも…

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