恋の種、愛の花。
あなたは知っているだろうか
ここに小さな花が咲いている事を
種を植えたのはあなただ
歯を見せてはにかむような
あなたのその特徴的な笑い方が
僕の心に種を植えたのだ
あなたの怒り方や悩み方
泣き顔や照れた顔
おかしな癖や不思議な価値観
どれもこれもが光となり水となり
僕の心の種を育てていったのだ
そして芽が出て花が咲き
僕はそれが本当に愛しくて大切なものとなった
あなたが育てたあなたの花
あなたに貰ったこの感情を
僕はあなたに届けたかった
けれど違ったのだ
これはあなたがくれたものだから
僕が大事に持っているべきものなのだ
あなたにあげるのは僕の花
あなたの中で僕の花が咲きますように
あなたに届けるものは決まっている
あなたが気に入ってくれる花を
あなたの中で育ってくれるよう願いながら
好きだというこの感情を




