プロローグ
こんにちは。もしかしたら、おはようございます、こんばんは、でしょうか。
初めまして、千斗と申します。
この作品は、初投稿の作品となります。拙い文章ではありますが、少しでも皆様に楽しんで頂けるように努力して参ります。
なかなか更新できない時もあると思いますが、どうかご了承下さい。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
それでは、またいつか後書きで出会える日を祈って。
2014.4.28.Wed
剣道。武道の一つである競技。それだけのこと。
例え剣道を嗜む者であっても高校生にとって剣道が深い意味合いを持たないことは多々ある。それが普通であって、一般だ。もちろん全国区の猛者達ともなれば、それが人生の全てであるかのように感じる者も少なくはない。
だがそれは、一時の幻影だ。
結局、人生において起こる出来事は全てパーツなのだ。もちろん、剣道も例外にはならない。『一部』であって『全部』ではないのだ。
だからこそ、それが人生の全てとして動き始めてしまえば、それは氷の柱のように人を貫き、歩みを止め、思考を止め、時を止める。
そう。何もかもを止めるのだ。止めて止めて止めて、そして――壊す――。
壊れてしまえば、人生は日常という仮面を被った非日常へと無情にも形を変える。
剣道を人生として、いや、剣道を人生とされて生まれたが故に壊された私を、世界はこんなにも嫌うのだから。私が全てを嫌うことも、許されてもいいはずだ――。