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模々太郎   作者: 鬼ノ祷
1/7

 まずはマナーを守って御挨拶


初めは簡潔にまとまった文章での挨拶を心掛けていたのですが、書いててテンションが鰻登りとなってしまい今回の犯行に及んだと思われます。ただの挨拶です。



 むかしむかし、とある所でとある家庭を営むとある老夫婦がひょんなことから拾った、大きくて、立派で且つ不思議な貫禄を漂わすが実は何てことない、至極真っ当な桃から人と呼べる生命が生誕し、結果論だが世界を救った英雄として崇められるという、にわかには信じがたい馬鹿馬鹿しい、絵空事のような一連の事件を文字にて記した作品『桃太郎』とは、誰もが知っている有名な書物『御伽草子』に集録された逸話の一つである。鉄の塊が空を飛んだり地を猛スピードで駆ける事が可能となった昨今にて、この『桃太郎』を知らぬ者はいないと断言できるほどの、古今東西、知れ渡った作品だ。

 念のため注記しておくが、この知らぬ者はいないの仮説に、人語を理解するに乏しい赤子などの亜種は含まれていない。常識的に考えて、街角100人アンケートで道行く人に『桃太郎』を知っていますか、否かと問うた時、全員が知っていると回答するであろう、といった決定打に欠けるがきっとそうなのだ、程度の断言なのである。

 まあ良くも悪くも、知名度の高い『桃太郎』が今作のメインとなる土台となるのである。


 犬、猿、雉へとキビ団子と暗喩された賄賂をふんだんに送り付け、断るタイミングを失った三匹、もとい二匹と一羽へ半ば強制的に助力を頼み込んだ桃太郎。そしてお決まりのご都合主義の流れ。勧善懲悪化したラスボスである鬼を倒す。

 友情、努力、勝利、このケースでは友情と呼ぶに少々怪しいところだが、恐らくは許容範囲――犬と主人が一定の感情を超越し合うとそれは友情となる。そんな映画が世俗に受け入れられるくらいなので、ここはきっと友情でも間違いではない、と信じたい。

 さて、これ以上ボーっとしたノリと気遣いと悪ふざけとで書き殴っていたら清少納言辺りから、書き殴った代償として顔を強かに殴られるかもしれないので、止めておこう。

 詩集家でもなければ時系列にも誤差が生じる彼女の名前を何故だしたのか、深くは追及しないでほしい。御伽草子を語るにあたり、ぱっと思いついたのが偶然にも清少納言だったのだ、なんて明記したら僕の頭の悪さが露見してしまうじゃないか。やだなあ、もう。


 さてさて、一体どういった内容の前置きをしようと目論んでいたのか、自分でも理解に苦しむレベルに達してきました。勢いに身を任せる、本能のままにキーボードに指を走らせる、激流に身体を預けそこはかとなく同化する、福士正則、加藤清正等が布陣を固める敵陣中央を鬼の如くに突破する。そういった己の力を過信した者は必然と路頭に迷うのでしょうかね。一部、例外はありますが。

 こんな風に寄り道に寄り道を重ねるから、こんなにも性懲りもせず駄文を重ね重ね晒しあげるのですね。分かりました、分かりましたよ。単刀直入に本題へと入りましょう。ちなみにこちらの四字熟語を聞いた瞬間、披露宴である結婚式の一大行事、ケーキ入刀を連想してしまうのは僕だけでしょうか。そうですか。どうでもいいですか。




   ☆ ★ ☆ ★




 こちらの作品を楽しむにあたり、あらかじめの予備知識――人類初、桃に生命が宿る。キビ団子より始動する上下関係。そもそも架空の物語。平安、室町のリアルな現状etcは綺麗さっぱりお忘れとなり、作者全力の中二病、魂を込めた妄想の文字化、使い古されたネタのオンパレードとが絶妙(?)に『桃太郎』と絡み合う世界観をお楽しみ下さい。

 凄いです。なんと進路修正を施せばものの一行で済む簡単な問題でした。自分の冷静な分析力に脱帽です。拍手喝采です。してくれる相手がいません。


 まったく。こんな冗談半分の前置きにこんなにも、冗談にもならない時間を費やすなんて、激流に身を預けそこはかとなく同化するなんて、まったく、どうかしてるぜ! 同化するなんて、どうかしてるぜ!!





同化するのどうかと困惑する時などに引用されるどうかとを見事な手法で混ぜてみるという素晴らしいギャグのキレに微笑でも浮かべてくれると有難いです。失笑は嫌です。悲しすぎます。


本編ではこんなに地の文は多くありません。ばっさりと割愛して読みやすい、所謂ライトノベルを意識した形式で展開させていこうかなと考えています。今後ともよろしくお願いします。



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