表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/104

第18話

【アイセ】Ideal self online part2035【アイディアルセルフオンライン】


333名前:理想の自分

3鯖のイベント白熱したバトルだったなぁ


334名前:理想の自分

へえ、そんなに白熱してたんだ?


335名前:理想の自分

白熱なんてもんじゃないよ。最後の最後でどんでん返し起きたからね


336名前:理想の自分

>>335

何があったの?


337名前:理想の自分

ラスト10分でトップスリーvsその他の集団戦が勃発ぼっぱつした


338名前:理想の自分

なんだそりゃ


339名前:理想の自分

>>337

考えたな。バフついた三人が協力すればキルすんの難しいし


340名前:理想の自分

というか団結されたら倒すの無理だろ。バフが発現した時点で相当人数減ってるし


341名前:理想の自分

と思うじゃん? でも最後の最後でどんでん返しが起きたんだなぁーこれが


342名前:理想の自分

もったいぶんなよさっさと教えろ


343名前:理想の自分

>>342

銀色のキツネ面をつけたプレイヤーが三位をキルして三位になった


344名前:理想の自分

まじで⁉ 


345名前:理想の自分

どうやってキルしたんだよ一位と二位もいるんだろ?


346名前:理想の自分

一位は逃げた


347名前:理想の自分

>>346

は?


348名前:理想の自分

逃げた。残り十秒になってから全力で走ってた


349名前:理想の自分

一位のくせに逃げたのかよだっせw


350名前:理想の自分

逃げた先で鬼作りそうだなそいつ


351名前:理想の自分

>>343

待って。銀色のキツネ面ってもしかしてメタルこんこん?


352名前:理想の自分

>>351

多分そうだと思う。武器もスリングショットだったし


353名前:理想の自分

>>352

いや違うらしいぞ? 共闘したやつが聞いた分にはメタルこんこんのファンだってさ


354名前:理想の自分

装備もくノ一風だったしな。正直めっちゃ好みだった。

あの子仮面外してくれないかな絶対可愛いわ


355名前:理想の自分

>>354

童貞乙

しかしスリングショット使いが三位とはなぁ。実はあの武器強いのか? 今度使ってみるか






「ねえ、これヒナタじゃない?」


 カーディガンを腰巻きにした友人がスマートフォンの液晶画面をかざす。


 そこには電子的な文章が連ねられている。文面を見るに、この前のイベントについて記されているようだ。


「たぶんそうだね。順位も同じだし」

「初心者も同然の身で三位って快挙じゃん。AGIにボーナスポイント注いだって聞いた時はどうなるかと思ったけど、充実してるみたいで安心したよ」

「心配かけてごめんね揚羽。始めた時は走ることしか頭になかったからさ」

「日向走るの好きだったもんねー。ちなみにスリングショットって強いの?」

「他の武器を使ったことがないから断言はできないけど、使い勝手は良いと思う」

「でも日向はSTRに振ってないんでしょ? ダメージ出ないんじゃない?」

「そうでもないよ。慣性のスキルを取得してから」

「慣性?」


 私は慣性のスキルを取得するまでの過程を告げた。


 揚羽が興味深そうに相づちを打つ。


「そういえば聞いたことあるなぁ。特定の行動をしたら新しいスキルが生えたり成長するって」

「揚羽はどんなスキルが生えたの?」

「私は生やしたことないよ。スキルツリーで取得してるの」

「スキルツリー?」


 小首を傾げる。


 揚羽が目をぱちくりさせた。


「あれ、日向スキルツリー知らないの?」

「うん。見た覚えはないかな」

「そっか。まあ分かりにくいもんね。ステータス開いてから画面切り替えなきゃいけないし。スキルあるとないのとじゃ違うから帰宅したら見てみてよ」

「そうするね。教えてくれてありがとう」

「どういたしまして」


 教室のドアが開いて教員が顔を出す。


 私は体の向きを変えてロングホームルームに臨んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ