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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

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不具合起きて欲しくない

 朝、吐き気で目覚めた。実際には吐かなかったものの、食欲どころではなく、朝食の大半を残してしまった。看護師さんに吐き気を訴えると、吐き気止めを増やしてくれるとのことだ。


「朝吐き気する人は多いですねー、午前に吐き気止め入れますから、お昼は少し楽になるはずですよ」

「そうですか、ありがとうございます」


 点滴に抗がん剤と吐き気止めを入れられて、ついでに採血されて、しばらく暇。洗濯物がたまっているので、今のうちに洗おうかとエコバックに服を詰めた。

 洗濯は基本的に患者がする。病院のサービスに洗濯やパジャマの貸し出しもあるけど、高いので選ばなかった。

 洗濯1回100円、乾燥1回200円。面倒なのが、小銭やアプリではなく、病院で買えるカードの電子マネーで支払わないといけないことだ。

 そういうわけで乾燥まで済ませたのだが、取り出した服はなんだかじっとりしていた。


「うっわ、生乾き」


 長田さんが通りかかって言った。


「あーそれ、いっぱい詰めると乾かないよ。2日分は行けるけど、3日分以上は乾燥もう一度やらないと無理だね」

「そうなんですか……」


 太田さんも隣にいた。


「カード、なるべく金入れといたほうがいいよ、退院のとき払い戻ししてくれるし、売店での買い物にも使えるから」

「そうなんですね」

「自分で売店行けないときも、カードにたくさんお金入れとけば看護師さんにカード1枚渡して「これで払ってきてください」って言えるから」

「え、行けなくなることなんてあるんですか?」


 太田さんは、ニチャア……と嫌な笑いをした。


「和泉さんはまだ抗がん剤の怖さを知らないねえ……具合悪くて行けないなんて普通にあるよ」

「……五万くらい入れときます」


 あとで聞いたところによると、具合悪いだけじゃなくて、病室出るの禁止で物理的に行けないということもあるらしい。何のことかわからなかったが、わからないほうがいいこともあったなと後に思うのだった。

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