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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

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こういうことはマジ気まずい

 月曜日に千歳と病院に行って、予約していた産婦人科の受付に行く。受付後、看護師さんに採取室なる部屋に案内された。


「ここで、中から鍵を閉めて採取してください。採取したものはこの容器に入れて、採取した時刻を書いて提出してください」


 看護師さんから手のひらサイズの容器を渡され、採取室に1人で入るよう促された。


『じゃあ、頑張ってな』

「う、うん……」


 千歳にはそう言われたが、頑張れと言われてもな。

 採取室に入ると、椅子1つと、TVモニタと、大きな棚があり、棚にはAVがきちんと整頓されて並べられていた。病院でこんな部屋あるんだ!?

 1人きり。覚悟を決めて椅子に座る。保存するのは、俺の希望というより、千歳の希望なんだよな。

 俺は、開き直ってスマホを出した。FANZAのお気に入りを開く。お気に入りに入れてた、黒髪ロングでなるべく千歳に似た雰囲気の女優を選んだ。

 イヤホンをつけて、最高潮の場面まで早送りしてことを済ませ、容器に取るべきものを採取。採取時刻を書いて、採取室から出た。受付で看護師さんに容器を渡す。

 早いと思われてたらやだな、とふと思い、それから、看護師さんは仕事でやってるのに俺最低なこと気にしてるな、と思って千歳のところへ向かう。


『おっ、早かったな』

「そういうこと言わないでよ……」

『いっぱい取れたか? いっぱい保存したか?』


 普通の人並みだよ、と言いそうになって、千歳の瞳が潤んでいるのに気づいて、俺は口をつぐんだ。


「大丈夫、ちゃんと取ったから。なんにも心配いらない」


 俺は千歳の背中をなでた。


「お会計済んだらさ、駅ビルのユニクロでさ、入院用に着替えとかいろいろ買い足したいから、買いもらしがないかいっしょに見てくれないかな?」

『うん』


 でも、千歳はずっと元気がなかった。

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