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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

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無駄な願いにしたくない

 玉袋に刺されたドレーンが抜かれ、俺は玉袋に絆創膏を貼られた稀な人間になった。狭山さんのDiscordサーバーで激動のここ数日を話すと、みんなざわめいた。


「金玉取っちゃったの!?」

「それ大丈夫なんです!?」

「子供とか大丈夫なんです!?」


 俺は普通に答えた。


「取ったの片方だけなんで、片方は機能するから大丈夫です。転移さえしてなければ大丈夫」

「そんなに転移するがんなんですか?」

「進行が早いがんだそうで。生存率九割近いがんだから、そこに賭けるしかなくて」


 転移だけは起きないでほしい! 転移だけは起きないでほしい!

 みんなは口々に言ってくれた。


「転移してないよう祈っときますよ」

「きっと大丈夫ですよ」

「無事退院してきてください」


 午後に千歳が来て、俺はぼやいた。


「がんになった場所が場所だからさ、他の人に言うときなんか気まずい」

『そうか?』

「その後は、タマ取っちゃうなんて大丈夫なの!? ってみんななるしさ」

『そりゃなるって』

「片方は残るから、去勢手術じゃないじゃん。でもみんな両方取ると思っちゃうみたいなんだよね」

『あ、それはあかりさんもそう思ってたみたいだ』

「転移さえ無ければ、何とかなると思ってるけどね」


 転移さえなければ。転移さえなければ。俺は千歳が泣くような副作用に直面しなくて済むのだ。

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