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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

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歩けるなんてもんじゃない

 翌日。尿道カテーテルを抜かれてめちゃくちゃ痛い思いをし、血栓予防のためとかで歩かされた。しかし、普通に痛い! 左鼠径部の傷口が痛い!


「こんなに痛いのに歩いていいんですか……?」


 思わず看護師さんに聞くと、看護師さんはさらっと言った。


「そのほうが回復が早いですからね。痛み止め出せますよ」

「痛み止めください……」


 ちょうどお昼ごはんだったので、食べたあともらった痛み止めを飲む。病院食は味気ないのかと思っていたけれど、確かに薄味ではあるがちゃんと定食メニューでおいしい。とは言え量が多くて、全部は食べきれなかった。

 お昼過ぎに千歳が来てくれた。


『大丈夫か? 痛くないか?』


 不安げに聞いてくる。


「痛いけど、看護師さんがそれでも動けって」

『鬼……』

「動いたほうが治るの早いらしいから、仕方ないよ」

『でもなあ……あ、あかりさんたちにお前の病気のこと伝えた。お前にも連絡くるかも』

「分かった」

『いるものあるか?』

「大丈夫」


 千歳が帰ってしばらくして、狭山さんとおっくんのグループLINEに動きがあった。


「がんって本当ですか!?」

「金玉とっちゃうって本当!?」


 はい、本当です。


「がんの方の金玉片方取りました、あとは転移さえなければ一応大丈夫です。転移さえなければ仕事にも穴開けません」


 おっくんから即返事が来た。


「割とさらっと言うね!?」

「あんまりねちっこく説明する場所でもないんで」


 狭山さんからも返事が来た。


「玉取っちゃうって激痛じゃありません!?」

「切った所は痛いですけど、いわゆる金的みたいな痛みはないですよ」

「そうなんですね……」


 その後少し仕事の話をして、LINEを切り上げた。

 転移さえなければ、これで終わり。抗がん剤の副作用なんて関係ない。

 千歳を泣かせたくない、だから転移なんて本当に勘弁してくれ。

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