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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
23シーズン

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一瞬だとは思わない

 朝から絶食。看護師さんに局部を剃毛されて恥ずかしい思いをしたあと、血栓を予防するというストッキングを渡されて、履けと言われる。きついストッキングを素直に履いて、点滴を打たれて、ストレッチャーに横たわって手術室へ。千歳(二十歳のすがた)が来てくれていた。


『頑張ってな、待ってるからな』

「うん、ありがとう、悪いけど待ってて」


 手術は1時間だそうだが、麻酔をしたりなんだりで手術室には2時間くらいいるとのこと。俺は酸素マスクをつけられた。お医者さんらしき人が俺に言う。


「じゃあ点滴に眠くなるお薬入れますからね、すぐ終わりますよ」


 ね、眠くなる薬って言っても俺、かなり緊張してるんだけどな……眠くなれるかな……。

 懸念した次の瞬間、目を開けると元の病室だった。


『和泉! 起きたか!?』


 傍らには千歳がいた。


「え、手術終わったの?」

『うん、終わった。無事に済んだって』

「そ、そうなんだ……」


 本当に一瞬で終わった……。微妙に寒気がするけど、他は何ともない……いや、何ともなってるな!? 点滴以外にも酸素マスクつけられてるし、なんかベッドの横に黄色い液の溜まった袋がついてるぞ!?

 体を起こしたら、あちこち痛い。なので俺は横にもどって千歳に聞いた。


「え、この袋何?」

『おしっこだって。カテーテル入ってるって』

「マジか……」


 そんなこと話してると、看護師さんが来た。


「あ、和泉さんお目覚めですか?」

「い、今どうなってるんでしょうか……」

「手術は無事終わりましたよ。点滴と尿道カテーテルと、あと手術した方の袋にですね、ドレーンつけてます。血がたまっちゃうのでね、それを抜く用に」

「結構いろいろついてますね……」

「取った睾丸は病理検査に回します。今日はそのままベッドにいてください。明日以降、血液検査結果も分かりますので、また詳しくご説明いたします」

「よろしくお願いします」

「あと、付き添いの方は、そろそろ面会可能時間が終わりですので」

『え、も、もうちょっとだけ……和泉、明日も来るからな! いるものあったらLINEしろよ!』

「うん、ありがとう、病院の迷惑になっちゃうからまた明日ね」

『また明日な!』


 千歳は、何度も振り返りながら帰っていった。

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