鈴の音の意味【危険】らしい
見つかった藁人形の中から、魂を引き出せるかもしれない大きさの遺骨が見つかったとのこと。夜、千歳と一緒に本白神社に行った。
千歳が和束ハルさんの術式と吸血鬼の王の鏡を使い、遺骨からは黒い玉が飛び出てきた。千歳はそれをしっかり受け止め、謝りながら守り刀を突き立てて切れ目から術式を取り出す。黒い玉は真っ赤な嬰児に変わり、ふぇーんふぇーんと泣きながら千歳に抱かれた。
『よーしよし、痛い思いさせてごめんな、もう大丈夫だからな』
赤ちゃんは白い玉にかわり、小箱へ吸い込まれていった。
これで4体目。地道に魂を集めるのは進んでいる。
千歳が抜き取った術式の紙。緑さんが受け取って、首を傾げた。
「あれ、2枚……? これまで1枚だったのに」
「え、これまでのになんかプラスされてるんですか?」
前に、黒い玉に入ってる術式は霊力強化のものって聞いたことある。それ以外にもう一枚?
千歳も首を傾げた。
『なんだろ?』
「こっちで調査に回すね。千歳ちゃんはとりあえずお疲れ様」
『うん、今日はいっぱい寝る』
とにかく一段落で帰って、千歳と交互にお風呂に入った。千歳がもう眠そうなので、俺も一緒に寝ることにした。
「お休み」
『お休み……』
そうして、意識が落ちるか落ちないかのとき、鈴の音を聞いたような気がする。




