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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第20シーズン

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知ってる明日を求めたい

 鍋島さんと会ってから数日、金谷さんから連絡が来た。金谷さんたちの方でも和束みやびのことを調べていて、一つの結論に達したとのことだ。


「和束みやびが調べていたことから類推すると、彼女は毎日自分の予想通りの明日が来る世界を作ろうとしているのではないかと」


 既知の明日が永遠に続く既知の世界、宇宙が終わっても続く既知の世界、それが和束みやびの作りたいものではないか。彼女の術式と、霊力の高い魂10個の複合体なら、それも可能かもしれないと。

 千歳は憤慨していた。


『毎日同じままなんてやだよ! チョコミントの新商品が永遠に出ないんだぞ!』

「俺はなるほどと思った。毎日同じ生活習慣が落ち着くって人もたくさんいるし、それの極致と言うことなら、求めるところは分からなくもない」

『でも自分の孫9人もぶっ殺してまでやりたいか!?』

「そこがまさに断罪されるべき点だね。毎日同じにしたいなら自分だけが自分の責任においてのみやるべき」


 人を巻き込まず、自分の力でできる範囲でやるなら悪いことではないだろう。問題は子ども工場を作ったことと、殺人を犯したこと。


 金谷さんが言った。


「猫又の鍋島さんの情報も織り込んで調べています。千歳さんを模しての複合体なら、あるいは可能なのではないかと言うことから達した結論です」

『そっかあ……』

「そうですか……」


 千歳を目指して作った霊なら可能。鍋島さんの情報とも矛盾しないのか。

 金谷さんは言葉を続けた。


「けれど、現在は不可能だろうとも言われています。こちら側は魂を3体も確保していますから」

『そっかあ、ワシらのやったこと、役に立ってるんだ』

「本当に役立っています。それと、魂が引き出せるかもしれない遺骨がまた見つかったので、また本白神社で試していただきたいのですが」

『うん、わかった』


 そうか、地道に魂を集めていくしかないんだな、俺たちは。

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