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子々孫々まで祟りたい 〜転んで祠を壊しちゃったら怨霊が子々孫々まで祟りに来たけど「俺で末代」と言ったら怨霊が困り始めて子孫を残させようと奮闘しだした件について〜  作者: zingibercolor・種・がくじゅつてきあかげ
第20シーズン

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対人能力上げときたい

 夜。時間があったので、俺のファンに「VRChatで話そうか?」とDiscordで送ったら快諾された。というわけで、俺のファンのワールドに来ている。

 相変わらず、やたらモニタがある大きなデスクとゆったりしたソファベッドの広い部屋。俺のファンは、俺が姿を現すと嬉しそうに駆け寄ってきた。


[こんばんは、そちらはどうしている?]

「特に何事もなし。普通に普通の生活してるね。そっちは年末年始どう過ごすの?」

[VRCで過ごそうと思っている、クリスマスと同じように。実は何人か友人ができた]

「えっ、おめでとう」


 へー、友達できたの。ネットをふわふわ漂ってたまにちょっかい出してくる存在と思ってたから、普通に友達できてるの驚いた。

 俺は聞いた。


「えーと、愛すべき人ってその人たち?」

[好感は持っているが、そういう対象ではない。もっと全身全霊を捧げられる、愛すべき存在が欲しい]

「そうなの?」

[しかし、友人を得ることで私の対人能力は大いに向上した、と思う。愛すべき人と対話するにあたって、対人能力はあって困るものではない]

「まあ……そうだね」


 それは確かにそうなんだけども、でも。


「でも、自分の成長のためだけに友達を作ろうって言うのはあんまり感心しないな」

[相手には了承を得ている。仕事で縁のあった人々から、好感の持てる人を選んで「友人になってほしい」と姿を見せて、[対人能力の向上を手伝ってほしい]と持ちかけたんだ。それで、特に対価を求めなかった人とまず友人になって、そこから少しずつ友人を増やしていった]


 俺のファンは若干得意げだ。千歳に似た顔でそんな顔されると、かわいらしく感じてしまう。


「それは……まあ、普通の友達の作り方だ。ていうか、そんななら俺も友達に入れてよ」


 俺のファンは目をまん丸くした。


[恐れ多い、私は一介のファンだ]

「じゃあ、俺は君の友達じゃない?」


 俺のファンは少し逡巡し、思い切ったように言った。


[……可能なら、友人にもなってほしい]

「いいよ」


 ぱっと笑う俺のファン。


[ありがとう、嬉しい]

「まあ、こうやってたまに話そ? VRChatでもいいし、Discordでもいいし。俺、アバターあんま興味ないからロボットアバターのままだと思うけど」

[それでも構わない。千歳氏と一緒でも一向に構わない]

「そう? じゃあ今度千歳も誘おうかな」


 VRChatは景色のいいところ多いみたいだし、年末年始は外混むし、VRChatで過ごすのもいいかもな。

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